RFIDの知識とスキルを認定する「RFID+」
社内にRFIDに精通したエンジニアはいますか?
吉村 睦美
CompTIA日本支局
アシスタントアカウントマネージャー
2006年7月26日
「RFID+」の類似問題に挑戦!
では実際に、いくつかの類似問題を紹介します。(解答は文末に掲載しています)
類似問題1
現在のITU-R(国際電気通信連合無線通信)の規格において、下記のパッシブ型/アクティブ型のRFIDタグの中で最も遠くまで通信できるものはどれですか?
A.LF帯(135kHz)
B.マイクロ波帯(2.45GHz、5.8GHz)
C.UHF帯(433.92MHz)
D.HF帯(13.56MHz)
類似問題2
底部にUHF帯のRFIDタグが取り付けられた金属製コンテナを、リーダを搭載したパレットの上に置いた際、どのような結果になりますか?
A.コンテナの底部のタグがアンテナに適応する場合のみ読み取られる
B.タグは、ハンディ端末リーダ/ライタによってのみ読み取られる
C.タグがアンテナに適応するしないにかかわらず読み取ることができる
D.入出荷時の入り口に取り付けられたリーダ/ライタによってのみ読み取られる
類似問題3
RFIDタグの3つの種類は下記のどれですか?
A.HF帯、LF帯、UHF帯
B.RTLS(リアルタイム位置情報システム)、アクティブ型、パッシブ型
C.アクティブ型、セミアクティブ型、セミパッシブ型
D.アクティブ型、パッシブ型、セミアクティブ型
これらの類似問題に見られるように、試験では周波数帯やタグの基礎知識をはじめ、さまざまなリーダ/ライタの特性と利用用途、交信領域における通信でのトラブルシューティング、あるシナリオにおける最適なタグの選択、そしてパフォーマンスを考慮に入れたうえでのRFIDシステムのデザインについてなどが幅広く出題されます。
企業においてRFID+を取得することは、各企業が導入する新しい技術をいち早く取り入れる手助けとなるでしょう。CompTIAの調査では、自動車業界の59%の企業が、また消費財や流通などを行う企業の58%が今後1年以内にRFID技術の採用を行う予定であると回答しています。
これらの企業に先駆け、RFIDの技術力を証明する認定資格を取得することにより、顧客へのよりよいサービスを提供する企業であることを証明することも可能となります。IT業界において注目度の高いRFIDについて、一足早く人材育成を始めてみてはいかがでしょうか。
類似問題の解答
類似問題1:C 類似問題2:A 類似問題3:D
【コラム:RFID+受験の感想】 オムロンソフトウェア株式会社 新規事業推進部主幹 栗林千冬氏 RFIDの業務に長く携わっていますが、RFID+は、実際に現場での設置やお客さまに対してRFIDの提案をするコンサルティング営業を行われている方であれば、業務を行ううえで、ぜひ知っておいてほしいという内容がまとめられた試験でした。 個人が持っている知識をどのように業務に生かしていくかということが問われるケーススタディが中心となりますので、業務上は大変役立つと思います。 技術的には、UHF帯に関連した問題が多く出題されていました。日本では昨年に認可が下りたばかりですが、今後UHF帯を利用した製品やサービスも多くなってくると思われますので、新しい知識の習得という観点からも役立てられると思います。 現在は、試験は英語でしか受験できないとのことですが、日本語対応ができれば、自社の社員に、勧めていこうと考えている資格の1つです。 |
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