特集 2. OSセットアップまでリモートから行うProLiant BL |
前のページに引き続き、ProLiant BL e-Classについてチェックしていこう。
サーバ・ブレードのフロントパネル部分 | |||||||||
このようにレバーを操作するだけで、サーバ・ブレードの着脱は容易に行える。取り外す際、エンクロージャ全体の電源をオフにする必要はなく、取り外すサーバ・ブレード単体の電源をオフにするだけで済む(各サーバ・ブレードは別々に電源をオフにできる)。 | |||||||||
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サーバ・ブレードにコンソール接続用アダプタを装着したところ |
このアダプタにより、PS/2キーボードやマウス、ディスプレイを接続し、サーバ・ブレードをコンソールから直接制御できるようになる。またシリアル接続デバイスやUSBデバイスも利用できるようになる。ただし、あくまでもこのアダプタはトラブル時などの診断用であり、常設しておくものではない。通常はイーサネット経由でリモート管理する。アダプタが幅広で、隣り合ったサーバ・ブレードには同時に装着できないのも、こうした設計思想によるものだろう。 |
イーサネット接続部分を差し替え可能なBL e-Classエンクロージャ
エンクロージャのリアパネル |
両端は2基の電源ユニットで、その間は空冷ファンを内蔵したユニットである。下段のインターコネクトトレイ(写真では少し手前に引き出してある)は、サーバ・ブレードのイーサネット・インターフェイスと外部ケーブルを接続するほか、リモート管理の役割を担う。 |
ホットスワップ可能な電源ユニットと空冷ファン |
電源ユニットは二重化されており、片方が故障しても運用を継続できるし、またホットスワップ対応により交換作業も運用中に行える。中央のユニットに収められた空冷ファンもまた、故障時には通電したままで交換可能だ。その下のインターコネクトトレイも交換可能だが、ホットスワップには対応していない。 |
インターコネクトトレイは全部で3種類あり、用途に応じて選択できる。例えばギガビット・イーサネット・スイッチのトレイを利用すると、合計40系統ものイーサネットを4系統のギガビット・イーサネットにまとめてから、外部機器と接続できる。最大40本ものケーブルを配線せずに済むというメリットがある。
リモート管理/制御機能の充実度がポイント
以上のようにProLiant BL e-Classには、フロッピードライブやCD-ROMドライブが装備されていない。では、どうやってサーバ・ブレードにOSをインストールするのだろうか? 答えは、ネットワーク経由での自動インストールだ。ProLiant BL10eは、ネットワーク経由で電源をオンさせるWake On LANや、ネットワーク上のサーバからプログラムをロードして起動するPXE(Pre-Boot eXecution Environment)に対応している。これらの機能を使うと、電源オフの状態からサーバ・ブレードを起動してOSのインストールが完了するまで、コンソールに触れずにネットワーク経由のリモート操作で実行できる。いったんOSがインストールできれば、後はWindows 2000のターミナル・サービスなどOS標準のリモート管理機能を利用して運用できる。ただし、OSが起動しないなどの深刻なトラブルが生じたら、コンソール接続用アダプタを使って直接サーバ・ブレードにアクセスする必要がある。
サーバ環境構築ツール「Rapid Deploymentパック」の操作画面 | ||||||
これはコンパックが販売しているオプション・ツールの1つ。1台の管理用サーバからネットワーク上の複数マシンに対し、OSの自動インストールを可能にする。実際、管理用サーバさえ設置してしまえば、後はわずかな設定と操作でWindows 2000のインストールをネットワーク経由で実行できた(ProLiant BL10eとそのコンソールにはまったく触れる必要がなかった)。なお、Rapid DeploymentパックはProLiant BL10e専用ではなく、ほかのコンパック製サーバでも利用できる。 | ||||||
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次のページからは、もう1機種のブレード・サーバ「TrustGuard/HiServer」を見ていこう。
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関連リンク | |
ProLiant BL e-Classの製品情報ページ | |
Rapid Deploymentパックの製品情報ページ | |
TrustGuard/HiServerの製品情報ページ |
INDEX | ||
[特集]ブレード・サーバの真実と未来 | ||
1.高密度最優先のブレード・サーバ「ProLiant BL」 | ||
2.OSセットアップまでリモートから行うProLiant BL | ||
3.2種類のブレードをラインアップするTrustGuard/HiServer | ||
4.コンソールからフロッピーまで共有可能なTrustGuard/HiServer | ||
5.2タイプに分かれてきた最新ブレード・サーバ | ||
6.現在のブレード・サーバが抱える課題とは? | ||
「System Insiderの特集」 |
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