Windows Insider 編集後記 2002年03月

このページは毎月末に更新します
 

WBTに学べ

 とある文献によれば、人間は、自分が知らないものは重要でないと過小評価したり、間違っていると決めつけたりする心理的な防衛機構を持っているという。これが本当なら、新しいものはすべてこの先入観の洗礼に会うことになる。WBT(Web Based Training)もその1つではないだろうか。

 WBTは、Webベースのシステムを中心的に使って行う教育/学習システムのことで、特に自習型の教育システムとして広く普及している。インターネットの普及以前はCD-ROMなどを使ったものが主流だったが、インターネット/イントラネットが普及した現在では、Webテクノロジを利用して、インタラクティブなトレーニングを行う形式が主流となりつつある。

 CD-ROMなども含めた広義のCBT(Computer Based Training)などがコンピュータ関連雑誌などで盛んに取りあげられるようになったのは今から5年以上前だと思う。WBTというのも、ここ数年でよく聞くようになった。

 しかし存在は知りつつも、筆者はつい最近まで、WBTを実際に触ったことがなかった。表面上は「将来有望な次世代メディアの1つ」と位置づけながらも、本心の部分では「子供だましで、本当は大して役に立たないんじゃないか」と決めつけていたようなフシがあった。

 ところが仕事の都合で、実際にWBTを評価する機会を得て触ってみると、これが実によくできていて驚いた。筆者が試したWBTは、Visual Studio .NETを使った.NETプログラミングの入門コースだったのだが、子供だましどころか、とても筆者はついていけないハイレベルな内容だった。

 各解説ページには、理解を助ける図版が豊富に挿入されており、このうちいくつかはMacromedia Flashを使ったアニメーションになっている。このアニメーションにより、解説図に動きをつけたり、画面の操作の流れ(今回の例ではVS .NET)をインタラクティブに再現したりと工夫を凝らしている。

 正直、なめてかかっていた自分を反省すると同時に、同じような表現手法は、何もWBTばかりでなく、私たちが手がけるWebコンテンツに対しても、十分生かせる可能性があると感じた。

 というわけで現在、テクニカル・イラストレーションにおけるアニメーション表現の生かし方、具体的な制作法などを研究中である。End of Article

(Windows Insiderガイド 小川誉久

 
* 2002年2月分の編集後記は都合によりお休みしました。申し訳ありませんでした。
 

 編集後記

■飼い犬に指を噛まれた。悪さをしたので叱ったのだが、逃げ場のない部屋の隅に追いやって激しく叱ったものだから、反撃されてしまった。叱るときも、相手に逃げる余地を少しは残しておかないと「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」となる。まったく動物にはいろいろと勉強させられる。(小川

■あっという間に春が来て、すっかり暖かくなってまいりました今日この頃。バイクで通勤してても帰り道が寒くないのがうれしいです。何しろ、帰るのはいつも夜明け前の一番寒い時間帯だったりするので(生活時間帯変えるべきか)。でも、せっかく買った完全防寒タイプのゴアテックス手袋が1カ月しか活用できなかったのは痛い。こんなに早く暖かくなるんだったら、もっと薄手のやつにしとくんだった。
 閑話休題。最近、ICDの「byte」の説明の項に「Pbyte(ペタバイト)」を入れました。次の更新時にはさらに上の「Ebyte(エクサ・バイト)」を追加しようと思ってますが、このくらいのディスク容量が簡単に手に入るようになるのはいつでしょうか? あと20〜30年? 最近、キャプチャしたビデオ・データが60Gbytes以上になってしまって、(なぜか)社内の共有ファイル・サーバのスペースを圧迫しています(おぃおぃ ^^;;)。さすがにこれではちょっとまずいので、そろそろRAID1の激安大容量パーソナルNASサーバでも作ろうかと計画中…。 (打越

■秋葉原駅付近の土地区画整理事業に伴い、駅前駐車場となっていた旧神田青果市場跡地内で、現在遺跡発掘調査が行われている。ハイテクな街アキバで遺跡?! と思わず驚いてしまう人もいるかもしれないが、遺跡といっても旧石器、縄文時代といった古いものではなく、江戸時代の遺跡調査を行っている。礎石を使った建物跡、井戸、石積の屋敷境の溝や石垣を持つ堀割などが見つかっている。当時の道路も発見され、その配置は現在の秋葉原電気街の配置とおおよそ一致し、江戸の町割が現在も受け継がれているようだ。出土品は、茶碗や皿、瓦、硯、下駄、人形、刃物、銭、印篭など多種多様。4月いっぱいまで調査を行っているので、買い物ついでにこっそりとのぞいて見てはいかがでしょう。(怪しまれないように!)しかし、なんで私はこんなに詳しいんだ。(松永)

■ はじめまして。3月からここで仕事をすることになりました。これからよろしくお願いします。ところで、最近auの携帯を購入してしまいました。それも「GPSケータイ」とかいう代物です。肝心のEZnavigation機能のほうはまだ試していないのですが、JBlend (Java VMの一種) が載っているということで、試しにゲームをダウンロードして遊んでみました。…重い。重いぞ。動きがぎこちない。まあ、こんな小さい端末にサクサク動けというほうが間違いですね。EZnavigationのほうはそのうち試してみることにします。(泉)
  ADSL-1.5Mbpsを自宅に引いてから約1年、途中Yahoo! BBにだまされそうになりつつ、ADSL-8Mbpsへのアップグレードを目前にして、マンション事情で半ばあきらめていたBフレッツが開通した(もちろんベーシック100Mbps)。去年までまったく取り合ってくれなかったマンション管理会社が、なぜか今年になって急に「退去時に現状復帰してくれればいい」と好感触になったからだ。それはさておき、速度計測サイトでは50Mbps以上も出る「夢のFTTH」だが、世の中のサーバが遅くてその恩恵に預かることは実際めったにない(実はADSL-8Mbpsで十分?)。会社の回線もBフレッツ100MbpsになればVPNが快適になるハズと踏んでいたのだが、1月開通の予定が4月以降になるという連絡がきた(たのむよNTTさん)。強いてあげれば、WinMXで処理が固まるほどパラレルに接続していても、ネット・サーフィンが快適に行えることだろうか、今のところ(遠藤

■最近一部の人たちの間では、タブ・ブラウザというものが人気だそうです。複数のページを開いてもウィンドウは1つなのでスッキリするとのこと。私も調べ物をしていると、「新しいウィンドウで開く」でどんどんウィンドウが増え、 気が付くと画面いっぱいにIEが10個も20個も、何てこともままあるので、それはよいなと思い、早速作ってみることにしました。最近は新しいツールが欲しくなるとVector (http://www.vector.co.jp) 頼みだったの で、C#のお勉強もかねてと思ったのですが、これが全然勉強になんてならないんです。Visual Studioで新しいプロジェクトを作って、タブ・コントロールを貼り付けて、IEのCOMをインポートしてその中に貼り付けるだけ……、こうしてできたのが上の画面です。お手軽設計の割には使い心地はまずまず。問題はいつもの調子でウィンドウを閉じちゃうと、全ページ閉じてしまうこと(^^;。「終了してよろしいですか?」くらい付けたほうがいいかなぁ……井口

■今年はほんとに暖かくなるのが早いですね。あっという間に、スキーの季節も終わり春です。今年のスキーはケガのため2月の初めで終わってしまいました(T_T)。調子に乗って滑っていたら、いつのまにかすってんころりん。後頭部を強打、むちうちとなってしまいました。まぁむちうちだけで済んだからよかったものの、これからスキーにっていう2、3月に行けないのはつらかった・・・。でもこれからザウスがあるしね!・・・9月までだけど(T▽T)。
 家の近所の桜、一週間もしないうちに散ってしまいました。まだお花見もしていないのに〜。(銭高)


 

 Windows Insider STAFF

   
 
ガイド(編集人・編集長) 小川 誉久
タイトル
デザイン
谷原 正則
ガイド(副編集長) 打越 浩幸
制作
河本 茂美
構成エディタ 塩田 紳二
編集 井口 圭一
銭高 順
編集・著作 Digital Advantage
松永 純子
泉 裕介
Copyright(C) 2000-2002 All Rights Reserved
 
Editor's Noteバックナンバー

 



Windows Server Insider フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

Windows Server Insider 記事ランキング

本日 月間