検証 IE 6のプライバシ管理機能 5.Cookieフィルタリングの種類デジタルアドバンテージ2001/10/24 |
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IE 6が実施するCookieフィルタリングには次の4種類がある。
フィルタリング | 内容 |
受け入れ(accept) | 特に制限することなく、Cookieを受け入れる |
リーシュ(leash) | そのCookieがファースト・パーティとしてアクセスされた場合にのみ受け入れる。同一サイトのCookieであっても、それがサードパーティのCookieとしてアクセスされるときには拒否する |
ダウングレード(downgrade) | 本来は永続的なCookieを、一時的なCookieに変更して受け入れる。Cookieは、ブラウザのセッションを終了するまでは有効だが、セッションを終了すると消去される |
拒否(deny) | Cookieを受け入れない |
IE6によるCookieフィルタリング |
ここで「leash(リーシュ)」は「束縛/統制」という意味で、Cookieの使用を一部制限付きで受け入れる。この制限とは、そのCookieを要求するサイトがファーストパーティとしてアクセスされたときには受け入れるが、同じサイトがサードパーティとしてアクセスされたときには拒否するというもの。例えば、@ITのサイトが発行するCookieについて、リーシュによるフィルタリングが機能した場合、@ITのURLを明示的に指定してアクセスしたとき(ファーストパーティとしてアクセスしたとき)にはCookieは受け入れられるが、@ITがサードパーティとしてCookieを要求する場合(例えば、@ITが別のサイトの一部としてコンテンツを提供しており、そこで暗黙的にCookieを要求する場合)には拒否される。つまり特定のサイトごとに単純にCookieの受け入れ/拒否を行うだけでなく、そのサイトがアクセスされた状態によって、Cookieの扱いを切り替えるということだ。
「downgrade」は「格下げ」の意味で、Cookieを受け入れる点は同じだが、本来は永続的なCookieとして要求されたものを、一時的なCookieに変更して受け入れる。したがってCookieはメモリ上にのみ保存され、ハードディスクには保存されない。IEを終了するか、Cookieの有効期限が過ぎれば、このCookieは消滅する。
IE 6のCookieフィルタリングが機能したとき、具体的には上表の「受け入れ」以外の処理がなされたときには、IEウィンドウの最下部にあるステータス・バーに、フィルタリングが機能したことを示す小さなアイコンが表示される(すでに述べたとおり、IEをインストールした直後の初回時には、ダイアログボックスがポッップアップ表示される)。
IEのステータス・バーに表示されたアイコン | |||
Cookieフィルタリングが機能したときに表示される最初のダイアログで[このメッセージを今後表示しない]をオンにすると、次回からは、Cookieが制限されたときでも、ダイアログは表示されず、このステータス・バー・アイコンだけが表示されるようになる。このアイコンが表示されている場合は、何らかのCookieの制限が機能していることになる。 | |||
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本稿の最後にまとめて述べるつもりだが、Cookieフィルタリングが機能したことによる制限は、一見しただけでは分かりにくい副作用を発生する場合があるので注意が必要だ。例えば、Cookieが機能しなかったことから、ユーザー認証に失敗したときでも、それがCookieを原因とするエラーであることを知らせるメッセージなどは表示されない場合が多い。
フィルタリング処理の内容を確認したければ、ステータス・バーに表示されたアイコンをマウスでダブルクリックする。すると前述した[プライバシ レポート]ダイアログが表示される。[表示]−[プライバシ レポート]メニューから表示したときとは異なり、この場合には[制限されたWebサイト]オプションが指定された状態で、Cookieフィルタリングが機能したサイトだけがリストアップされる。
[プライバシー レポート]ダイアログ |
[表示]−[プライバシー レポート]メニューから表示されるものと同じ[プライバシー レポート]ダイアログ。ただしステータス・バーに表示されたアイコンから表示させたときには、[制限されたWebサイト]だけがリストアップされる。 |
検証 |
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