検証
IE 6のプライバシ管理機能―― IE 6で追加されたCookie管理機能のしくみを理解する ―― デジタルアドバンテージ2001/10/20 |
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2001年8月末、マイクロソフトは、Webブラウザの最新版であるInternet Explorer 6(以下IE 6)のダウンロード・サービスを開始した(マイクロソフトのIE 6のダウンロード・ページ)。これをダウンロードしてWindows OS(Windows 98/98 SE/Windows Me/Windows NT 4.0+Service Pack 6a/Windows 2000)にインストールすることで、最新のWebブラウジング環境を手に入れることができる。なお日本で11月16日よりパッケージ販売が予定されているWindows OSの最新版、Windows XPには、IE 6があらかじめ組み込まれている(米国版Windows XPは10月25日より発売開始)。
本フォーラムでは、このIE 6について、最終版前のPublic Preview版をベースに紹介記事を掲載した(「Internet Explorer 6 Public Previewファーストインプレッション」)。この記事にあるイメージ・ツール・バーやエラー情報の収集ツールなどは、最終版でも大きく変わらない。しかし目玉機能として紹介したプライバシ管理機能は、Public Preview版では未実装だった機能が最終版で実装されるなど、大きな変更があった。
IE 6に追加されたプライバシ管理機能 |
IE 6では、従来は基本的に「すべて受け入れる」か、「すべて拒否する」かしかなかったCookieについて、より細かな制御を行えるようになった。画面はこのために追加されたオプション設定画面。詳細は後述。 |
このプライバシ管理機能を利用すれば、Webブラウザの利用者を特定し、サイトでの活動などをWebサーバ側でモニタ可能にするCookieの利用について、サイトのプライバシ・ポリシーに応じて、使用を拒否したり、受け入れたりと、より細かな制御が可能になる。しかし、Cookieの使用が禁止されると、今まで使えていたWebページが正しくブラウズできないという副作用が生じる可能性がある。また現時点では、IE 6のCookie管理がよりどころとするサイト・ポリシーは、サーバ管理者が任意に指定できるので、嘘のポリシーが指定されていても、IE 6がこれを自動判別できる機能はない。つまりIE 6で追加されたプライバシ管理機能は、それによって半ば自動的にプライバシ管理が強化されるのではなく、そのためのファースト・ステップを踏み出したにすぎない。このあたりを正しく理解しておかないと、せっかくの機能が逆効果になってしまう可能性もある。
そこで本稿では、IE 6のプライバシ管理機能に注目し、その内部メカニズムと活用法について解説する。プライバシ情報を収集し、利用する側のサイト管理者と、プライバシ情報を提供する利用者側の双方にとって、IE 6のプライバシ管理機能が何を可能にするのかを探ってみよう。
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