運用Windowsでイントラ・ブログを構築する(前編)―― Windows+無償ASP.NETソフトで構築するビジネス・ブログ ―― 山田 祥寛(http://www.wings.msn.to/)2005/06/23 |
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ブログ(Blog)とは何か、という問いかけはもはや愚問だろう。自身の興味ある出来事について、個人的な感想や解説などを記録/公開し、訪問者がコメントを残すなどのコミュニケーションを図れるようにしたサイトのことをいう。HTMLなどの知識がなくても更新できる手軽さと、「トラックバック」と呼ばれる、いわゆる相互リンクのしくみによって、ここ1〜2年という短い期間でブログは急速にエンド・ユーザの間に浸透したといってよい。以下は、インターネット上で公開されている主なブログ・サービスだ。
サービス名 | URL |
はてなダイアリー | http://d.hatena.ne.jp/ |
Yahoo!ブログ | http://blogs.yahoo.co.jp/ |
MSN Spaces | http://spaces.msn.com/ |
楽天広場(日記・ブログ) | http://plaza.rakuten.co.jp/ |
ココログ(@nifty) | http://www.cocolog-nifty.com/ |
livedoor Blog | http://blog.livedoor.com/ |
gooブログ | http://blog.goo.ne.jp/ |
オルタナタティブBLOG | http://blogs.itmedia.co.jp/ |
インターネット上で利用可能なブログ・サービス(主要なもの) |
ITメディアが公開したオルタナティブBlog |
ITメディアが先ごろ公開したブログ。IT業界のオピニオン・リーダーたちが、独自の視点でコメントを述べている。 |
当初、ブログというと、個人の日記、あるいは仲間内のコミュニケーションの場といったイメージの強かった媒体であるが、昨今「ビジネス・ブログ」「イントラ・ブログ」という言葉が登場するに伴い、少しずつそのイメージも変容しつつあるように思われる。
ビジネス・ブログとは?
「ビジネス・ブログ」とひと口にいっても、必ずしも明確な定義があるわけではない。あえて「ビジネス・ブログ」を定義するならば、
- 企業が自社のビジネス目的で運営している
- サイトの運営会社が明確に示されている
- (当然)ブログ技術をベースとしている
といったところだろうか。
ビジネス・ブログは、その目的や用途も多様だ。ビジネス・ブログの分類については、以下のページが参考になるので、興味のある方はご覧戴くとよい。
- ビジネス・ブログに関する考察(小川浩氏のブログ)」
ビジネス・ブログは、大きく社外/社内(イントラネット)向けに分類できるが、本稿では、社内に向けた「イントラ・ブログ」にフォーカスしてみよう。
イントラ・ブログの目的は、主に「社員同士の情報共有」「コミュニケーションの活性化」などが考えられる。以下に、イントラ・ブログの主要な2パターンを挙げておく。
1.トップダウン型
社長や経営スタッフなど、社内マネージメントに属する特定の人間だけがエントリを行う(メッセージを投稿する)タイプのブログだ。ほかの社員は、エントリの参照とコメントの投稿のみを行う。
イントラ・ブログの歴史はまだまだ浅い。ある日突然、社員個々人にブログを与えて情報発信を要求するのは現実的ではないだろう。まずは発信すべき情報を持っている人間やナレッジ共有を業務として担う部署が率先して情報発信を行い、社内全体にブログ活用の意識を浸透させていくのが望ましい。そうした意味で、トップダウン型は、後述するコラボレーション型ブログへの過渡期段階であるともいってもよい。
トップダウン型ブログの例 |
一部の個人やチームだけがエントリを投稿し、ほかの利用者はエントリの参照とコメントの投稿のみを行う。 |
2.コラボレーション型ブログ
社員それぞれに個々のブログを構築したり、何らかのテーマごとにブログを構築したりして、誰もがそれぞれのブログに対してエントリ投稿やトラックバック、コメント投稿を行うことができるようにしたもの。いわゆる社員ブログだ。
内容は玉石混交かもしれないが、自由な発想を妨げないという意味でも、原則としてブログの内容に制限を設けるべきではない。レポートなどの定型的なドキュメントでは現れにくい非定型のナレッジを(それが断片的であっても)表面化していくのが、社員ブログの目的でもあるからだ。
コラボレーション型ブログの例 |
参加者のだれもがエントリを投稿し、トラックバックを設定し、コメントを投稿することができる。 |
もっとも、こうしてみると、従来のニュース・グループや掲示板/電子会議室のようなしくみと何が違うのかと思われるかもしれない。しかし、掲示板やニュースの目的があくまで複数メンバー間での情報交換であったのに対して、ブログのそれはより個人の意見表明といった色が強い。これによって、従来のインフラでは埋もれてしまっていた暗黙のナレッジ発掘が期待できる。イントラ・ブログとは、既存の情報共有インフラと置き換わるものではなく、共存/併用しつつ社内ナレッジをより高めていくための媒体であるといえるだろう。
運用 |
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