特集
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サーバの設定が済んだら、次は[管理ツール]−[接続マネージャ管理キット]を使って、VPN接続用のプロファイルを作成する。なおこのツールは[コントロール パネル]の[プログラムの追加と削除]−[Windows コンポーネントの追加と削除]で、[管理とモニタ ツール]−[接続マネージャ管理キット]でインストールすることができる。クライアントOSの場合は、サーバ用管理ツールをインストールすれば、同時に導入される(関連記事参照)。
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このツールは、ダイヤルアップやVPN接続のためのプロファイル(接続先の電話番号やIPアドレス、接続時に実行するコマンドなどの情報)を作成するためのものである。あらかじめ管理者が接続用プロファイルを作成してユーザーに配布することにより、ユーザーは簡単にサービスに接続できるようになる。検疫ネットワークに対するVPN接続では、接続確立後にクライアント側のシステムを調査し、条件を満たせば検疫モードを解除しなければならない。具体的には、VPN接続確立後に検査用コマンドを実行し、さらにその結果をサーバへと送信する必要がある。接続マネージャ管理キットを使ってプロファイルを作成しておけば、接続先の指定はもちろんのこと、接続後のコマンドの実行や、そのために必要なコマンド・プログラムそのものもパッケージ化して、容易に配布できるようになる。作成したプロファイルはWindows 9xやWindows Meでも利用できる。
このツールを起動すると、次のようなウィザード画面が表示される(このツールの実行ステップ数は非常に多いので、主要な部分のみを紹介する)。
接続プロファイル管理キット・ウィザード | |||
接続プロファイルを作成するにはこのウィザードを利用する。非常にステップが長いので注意。 | |||
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[次へ]をクリックすると、新規プロファイルを作成するか、既存プロファイルを編集するかを選択する画面が表示される。[新しいプロファイル]を選択して[次へ]をクリックすると、次のように、接続プロファイルの名前を入力するダイアログが表示される。
プロファイル名の設定 | ||||||
プロファイルの名前とファイル名を指定する。 | ||||||
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以上の情報の入力後、ウィザードを順次進めていくと次のようなダイアログが表示される。ここではVPN接続の接続先情報(接続先のVPNサーバのIPアドレスやホスト名)を指定する。
VPNサーバの指定 | ||||||
アクセス先のVPNサーバのIPアドレスもしくはコンピュータ名を設定する。 | ||||||
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[次へ]を何回かクリックすると、[電話帳]というウィザード・ページがあるが、そこにある[電話帳の更新内容を自動的にダウンロード]をオフにして、さらに[次へ]と進めていく。そして[カスタム動作]の画面で、接続確立時に実行するスクリプトなどを指定する。
カスタム動作の定義 | ||||||
VPN接続後に実行するプログラム(検査用のプログラム)をここで指定する。何も実行しないと、ずっと検疫モードのままとなる(検疫モードから抜けることはできない)。 | ||||||
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このダイアログでは、接続の前後やエラー発生時などに、何を行うかを指定することができる。ここでは[新規]をクリックし、検疫の検査用の実行ファイルを指定する。
プログラムの指定 | |||||||||||||||
実行するプログラム(バイナリ・ファイルでもよいし、スクリプト・ファイルやバッチ・ファイルでもよい)とそのパラメータなどを指定する。 | |||||||||||||||
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実行するプログラムの名前は「quarantine.cmd」、パラメータは「%ServiceDir% %DialRasEntry% %TunnelRasEntry% %Domain% %UserName%」、動作の種類は「接続後」とする。パラメータ部に指定されている文字列は、プログラムに渡すためのパラメータであり、プログラム(ここではquarantine.cmd)の作り方によって変わるので、環境に合わせてカスタマイズしていただきたい。各パラメータに関する詳しい説明はこのツールのヘルプに記述されている。
さらに何画面か[次へ]で進めていくと、次のような[追加ファイル]の指定画面が表示される。ここでは、検疫サービスのクライアント側プログラムであるrqc.exeを指定しておく。こうすると、作成されたプロファイルに自動的にrqc.exeが組み込まれ、簡単にクライアントにインストールすることができる。
同時に配布するファイルの指定 | ||||||
検疫サービスのクライアントでは、最終的にこのプログラム(rqc.exe)を呼び出す必要がある。 | ||||||
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[次に]をクリックするとウィザードの最後のページが表示されるが、ここでさらに[高度なカスタマイズ]をオンにして[次へ]をクリックする。
すると[高度なカスタマイズ]画面が表示されるので、[セクション名]フィールドを「Connection Manager」、[キー名]フィールドを「DialUp」、[値]フィールドを「0」にセットして[適用]をクリックする。
この状態で[次へ][完了]をクリックすると、接続用プロファイルが作成される。作成されたファイルを以下に示す。
作成された接続用プロファイル | ||||||
ウィザードを終了すると、vpnconn.exeというプログラムが作成されているので、これをクライアントへ配布する。 | ||||||
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いくつかファイルがあるが、必要なのは「vpnconn.exe」だけである(ほかのファイルはプロファイルを再編集する場合に使用される)。このvpnconn.exeをフロッピー・ディスクなどにコピーしてクライアント・コンピュータへ渡し、インストールする。
INDEX | ||
[特集]Windows Server 2003 SP1レビュー | ||
第2回 リモート・アクセス検疫機能 | ||
1.「リモート・アクセス検疫サービス」とは | ||
2.検疫サービスのインストール | ||
3.検疫ネットワーク用のリモート・アクセス・ポリシーの作成 | ||
4.接続マネージャによる接続用設定のプロファイルの作成 | ||
5.VPN接続と検疫スクリプト | ||
「特集」 |
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