富士通とマイクロソフトがエンタープライズ分野で提携を発表

2000/9/22

 富士通、マイクロソフト、米マイクロソフトの3社は9月21日、Windowsプラットフォームを用いた企業向けシステムビジネス拡大のために、世界規模でのグローバルな提携を行っていくことを発表した。

握手を交わす富士通代表取締役社長の秋草直之氏と米マイクロソフト社長兼CEOのスティーブ・バルマー氏

 今回の提携において富士通は、同社のハードウェアとミドルウェア、さらにマイクロソフトのWindows 2000製品群とサーバアプリケーションスイートの「Microsoft .NET Enterprise Servers」を組み合わせ、設計・適用検証サービスを行う「Windows プラットフォームセンター」を、10月1日に富士通ソフトウェア事業本部内に設立する。センターの規模は、初年度で100名、3年後に200名ほどを予定しているという。

 また、包括的なソリューションの提供に向けて、富士通のミドルウェア製品(「INTERSTAGE」「System Walker」「COBOL」など)と「Microsoft .NET Enterprise Servers」との連携機能を強化していくことも表明している。

 マイクロソフトにとって、「Windows 2000 Datacenter Server」「Microsoft .NET Enterprise Servers」といったエンタープライズ製品の出荷を控え、以前に発表されたユニシスや日立製作所との提携などに見られるように、国内の主要ベンダーとのソリューションにおける連携は欠かせないといえる。今回、大規模システムの顧客が多く、ミドルウェア製品の豊富なラインナップをもつ富士通との提携により、エンタープライズ市場におけるWindowsプラットフォーム拡大を加速するのが同社のねらいだ。

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富士通発表のプレスリリース

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