米オラクル、Oracle9i にBI機能追加
2000/11/23
米オラクルは、11月21日、それまで独立して提供していたビジネス・インテリジェンス(BI)技術をOracle9iとOracle E-Business Suiteに組みこむことを発表した。
同社によれば、これまでの意思決定ツールでは、タイムリーに情報を配信することができず、不完全で部分的な分析しかできなかった上、ツールを使える人は限られていた。今回、BI機能をデータベースに組みこみ、リアルタイムでのデータやファクトのパーソナライズされた配信が実現するという。これにより、ビジネスのプロセス管理がしやすくなり、意思決定が容易にかつ迅速に行える。情報はインターネットを介して配信されるため、PC、PDAや携帯電話でも閲覧できる。また、従業員、パートナー、カスタマーが情報にアクセスできるようになり、円滑なeビジネス実行に貢献するという。
具体的には、OLAP(オンライン分析処理)、ETL(データの抽出、転送、ロード)、パーソナライゼーション技術をOracle9iデータベースに追加する。データウェアハウスからのデータが、Webサイトやコールセンターなど顧客との接点となる地点からのデータとコンビでユーザーに送られる。このように、Webのトラフィックデータと各種アプリケーションから収集したデータを合わせることにより、顧客の行動を分析できる。各種の処理はコアデータベースで発生するため、パフォーマンスやスケーラビリティには影響を与えないという。
このほか、同社では、データベースにデータストアを設計する「Oracle Warehouse Builder 3i」と、BI機能を構築・追加する「Oracle BI Beans」を発表した。両製品とも、発売予定は2001年春で価格は未定。
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