ワイヤレスでもキラーアプリはIM、ショッピング、ギャンブル
2001/2/27
(02/23/01, 4:55 p.m. ET) By Stuart Glascock, TechWeb
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バンキング、IM(インスタントメッセージング)、ゲーム、そして比較のできるショッピングサイトといったおなじみのデスクトップアプリケーションがPDAや携帯電話に移植され、ワイヤレス技術への熱気を世界中で盛り上げている。少なくとも、これがコンサルティング会社、Wireless Internet & Mobile Computingの社長で、ワイヤレス業界のベテランアナリストでもあるAlan Reiter氏が先日開かれたWashington Software Alliance(ワシントン州最大のテクノロジー業界団体)のミーティング会場で明らかにした見方だ。
Reiter氏は、電話機が簡単で使いやすくなるにつれ、割引クーポンを集めたり、スーパーのレジで長蛇の列をつくっていた消費者が、ワイヤレスでの比較のできるショッピングサイトの利用機会に飛びつくと予想する。比較のできるショッピングサイトと製品の分析やレビューを組み合わせたサービスは、これまでの小売店での買い物を根本的に変えてしまうかもしれないのだ。中でも同氏は、携帯電話やPDAを使い、いつでもどこでも自社のサービスを利用して買い物をするようカスタマーを促すDealtime.comは、この分野で進歩を見せる企業の1つだと見ている。
また、エンターテイメントをはじめとする多くの分野でワイヤレスデバイスを利用することに関して米国人はかなり遅れているとも指摘している。「われわれは(ワイヤレスというツールを)全く理解していないのだ」(Reiter氏)
ワイヤレスサービスが広く普及しているヨーロッパでは、劇場のチケット販売、マルチユーザーゲーム、音楽配信、そして合法的な場所ではギャンブルなどのサービスが提供されている。
Reiter氏は、米国は明らかにワイヤレスバンキングサービスで遅れているとし、銀行および通信業界を「2匹の仲良し恐竜」と描写した。ワイヤレス通信とコンピューティングの収束を20年前から調査しているReiter氏は、米国の通信事業者に対してあまりよい印象を抱いておらず、現在の市場は多くの標準が衝突する「すさまじい混乱状況」にあると説明した。
その一方で、例えば日本のNTTドコモはiモードプラットフォームで驚異的な成功を収め、わずかな量の情報やコンテンツを少額で販売し、これが最終的に高額に膨らむことで莫大な売上高を計上している。
Reiter氏によると、米国の通信事業者の中で最も積極的にワイヤレスデータに取り組んでいるのはSprintやAT&T Wirelessで、VerizonとVoicestreamも要注目だという。大きく宣伝されているとは決して言い難いワイヤレス革命は、今始まったばかりであり、米国は追いかける立場にある。「われわれは、電話機が電話をかけるだけのものではないことを認識し始めるステージにようやく入ろうとしている。これはプラットフォームなのだ」(Reiter氏)
[英文記事]
IM, Shopping,
Gambling Will Drive Wireless Adoption
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