米IBM、インフォミックスのデータベース部門を買収

2001/4/26

 米国時間4月24日、米IBMは同社と米インフォミックスが、インフォミックスのデータベース部門Informix Softwareを現金10億ドルで買収することに合意したと発表した。

 Informix Softwareは、データウェアハウス、ビジネスインテリジェンス、トランザクション処理などのデータベース管理システムを提供する部門。顧客数は全世界で10万を超える。買収が完了すれば、インフォミックスのデータベース部門はIBMのSoftware Data Management部門に統合される。インフォミックスの製品は2社が統合した営業部門から提供され、既存のインフォミックス製品ユーザーやパートナーのサポートもこれまで通りという。

 インフォミックスはこのところ経営状態が芳しくない状態が続いていた。今四半期の収益額1830万ドルは前同期の2710万ドルを大きく下回っている。同社によれば、データベース部門売却後はAscential Softwareに社名を変え、情報の収集・配信・管理・確認などの情報資産管理ソリューションの提供にフォーカスを置くとしている。製品としては「Data Stage」「Media 360」などがある。

 IBMでは、この買収により、データベース分野を強化できるとしている。同社はデータベースビジネスを注力分野のひとつとしており、2001年第1四半期の収益でこの分野の占める割合は36%だった。インフォミックス買収により、データベース業界での競争は主にIBMとオラクルの2社の争いに絞られてきたといえそうだ。

[関連リンク]
米IBMの発表資料(英語)
米インフォミックスの発表資料(英語)

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