シタラ、QoSの新製品を発表

2001/5/17

来日した米シタラ・ネットワークス アジア太平洋地区担当副社長のイフド・ワイズマン(Ehud Weizman)氏 シタラとはパキスタン語で“輝く星”を意味する

 シタラ・ネットワークス・ジャパンは5月16日、都内で会見を開き、新製品を発表するとともに、今後の戦略を明らかにした。

 現在、80%の企業がトラフィックの確保を課題と感じているという。解決策として、新たに帯域を購入するのではなく、限られた帯域内でアプリケーションの重要度に応じて優先順位をつけ、ミッションクリティカルなアプリケーションの帯域を保証するというアプローチがQoS(Quality of Service:サービス品質保証)だ。同社はQoSを実現するネットワーク管理機器のベンダー。1996年創業の米国企業で、日本法人は2000年6月に設立された。

 同社日本担当セールスディレクター寺本匡利氏は日本法人設立1年を振り返り、「QoSとは何かを認識してもらう年だった」と語る。2000年度は企業ユーザーを中心に80体を販売した。企業ではトラフィックの増大とアプリケーションの多様化が進んでいることから、QoS専用装置の市場規模は8〜10億円といわれており、同社では今後、企業ユーザーだけではなくISPなどのxSPも対象に事業拡大を図る。

 この日、発表した新製品は「QoSArray」と「QoSDirector」の2製品。

QoSのフォルトトラレントを実現する「QoSArray」

 「QoSArray」はISPなど各サービス・プロバイダ、大規模システム向けの製品。ギガビットインターフェイス、100Mbpsインターフェイスをそれぞれ4ポート搭載した。最大の特徴は、アクティブリダンダンシー機能。製品は2体で1ユニットとなっており、障害発生時にネットワークだけではなくQoSの設定もバックアップできる。

 その他、リアルタイムでトラフィックが確認できるモニター、各種レポート表示やログ出力といった機能がある。ポリシー設定はGUIを用いて容易に行える。

 「QoSDirector」は、すでに発売済みの「QoSWorks」用のポリシーの一元管理を行うソフトウェア。Webブラウザにより、ネットワーク全体のトラフィックの割り当て設定や管理が行えるため、管理者は効率良くネットワークを管理できるという。

 2製品とも出荷は2001年後半の予定。

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シタラ・ネットワークス

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