XMLベースでビジネスプロセスを統合する製品、アプレッソから
2001/6/8
アプレッソは、XMLをベースとしたミドルウェア「DataSpider V1.0」を6月中旬にも出荷する。
アプレッソは、eビジネス関連の製品やサービスを開発する企業として、2001年4月に設立されたばかりの企業。今年米国に現地法人を設立し、当初から世界展開を図る。今回発売するDataSpiderは、こうした世界戦略を狙う同社の中核製品。
DataSpiderはJavaとXMLをベースとし、ビジネスプロセスの統合・自動化を行うツール。特徴は、企業間取引のデータ連携を分単位で実現し、しかもプログラミングの必要は一切不要であること。同製品を利用すれば、社内・外にあるデータをXMLに自動変換し、フォーマット変換を行うためのXSLT(eXtensible Stylesheet Language Transformations)のコーディングも必要ないという。これによりデータやアプリケーションの統合が容易に実現する。また、Javaで開発されているためすべてのOSに対応できる。
また、通信プロトコルにはJMS(Java Messaging Service)を採用。非同期通信が可能なため、相手がオフラインでもメッセージ・キューはサーバに蓄積され、到達を保証できる。
同社では「マイクロソフトの「BizTalk Server」と競合できる唯一の製品」として比較を行った。例えば、XMLやXSLTについては同社はW3C勧告に基づく仕様に準拠しているが、マイクロソフトは独自の仕様であること、マイクロソフトでは通信プロトコルに同期型SOAPを採用していることなどを挙げた。
製品の販売は、一部の企業への直販を除き、代理店経由で販売。ライセンス価格は150万円/1CPUで、追加プロセッサは100万円/1CPUとなる。今後、大規模利用向けの「DataSpider Plus」「DataSpider Universal」を順次発売する。
同社代表取締役社長の小野和俊氏は「ソフトウェアの本質は短縮にある。中途半端な自動化機能ではなく最後まで自動化する製品を目指した」と語り、製品にかける意気込みを見せた。
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