国内のブロードバンド、DSLが今後の主役
2001/8/25
IT専門調査会社のIDC Japanは、国内におけるブロードバンドインターネット加入者の今後の推移を予測し発表した。
同社によると、今年末までにブロードバンドインターネット加入者は260万人になり、今後年間平均成長率81%で拡大し、2005年には1242万人になると予測している。
IDCの調査では、ブロードバンドアクセス技術を、DSL、ケーブルモデル、FTTH(光加入者回線)、それにFWA(加入者系無線アクセスシステム)の4つに分類し、これらの加入者の合計から予測をはじきだしている。この4つの中では、今後数年間にわたり最もシェアが拡大するブロードバンド技術はDSLという。IDCでは、DSLでの接続ユーザーは2005年で501万人を予測している。
現在のブロードバンドインターネットへの主要な接続手段は、ケーブルモデムが昨年と今年ともブロードバンドインターネット加入者のトップシェアを占めているが、2005年までにはDSLにその座を譲り、第2位となるという。FTTHは、今後5年間の年平均成長率は166%と、DSLを上回る成長率を見せ、2005年には350万人のユーザーを抱えるが、シェアは3位にとどまる。シェア4位となるFWAは、基本的にニッチな需要を満たす程度で、2005年の段階でユーザー数は28万人程度になると予測している。
DSLが最もシェアが拡大する点について同社のテレコミュ二ケーションズ アナリストのダニエル・ニューマンは、「国内においてADSLはいま最も魅力的な価格で提供されるインターネットアクセスのオプションであり、ほとんどすべてのダイヤルアップインターネットアクセスよりも安価」だと語り、Yahoo! BBが発端となった低価格競争によってシェアが拡大するとの見方を示した。
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