サン、BEA、MSがWebサービス関連で新たな動き
2001/10/24
Monday, October 22, 2001, 4:33 PM ET. InternetWeek,
By Mitch Wagner
今週、BEAシステムズ、マイクロソフト、それにサン・マイクロシステムズの3社はそれぞれ、Webサービスの新製品や戦略を新たに発表する模様だ。
サンとBEAは、新たにポータル製品を発表することになっている。特にサンは製品のほか、Webサービス戦略についても何らかの発表をするという。
一方、マイクロソフトは、.NET Webサービス・プラットフォームの詳細について明らかにする予定で、これには、エンドユーザーーに認証、カレンダーなどの機能を提供する「.NET My Services」も含まれている。
サンは米国時間10月23日にも、ビルト・イン型機能を持つiPlanetのポータル機能の新バージョンを発表する。現時点では、ITマネージャがワークグループを1度設定すると、プロジェクトが達成されるまで変更できなかった。「iPlanet Portal Server：Instant Collaboration Pack」では、エンドユーザーが場面に応じて柔軟かつ動的にワークグループを設定できる。また、安全性が確保されたエンタープライズIM（インスタント・メッセージ）でのコミュニケーション、ファイル共有、メンバーが関連性や品質をランク付けできるドキュメント・ライブラリ構築も可能だ。エンドユーザーに、電子メール、アプリケーション、Webサイトのビューを提供するコラボレーション機能もポータルにビルト・インされている。同ソフトウェアは来月にも出荷開始となる。価格は1ユーザー当たり30ドルで、ボリュームユーザー価格も用意される。動作環境はSolaeisとWindows NT。
サンは同日、「iPlanet Application Server Enterprise Esition 6.0」の発表も行う。これは無期限の評価版でSolaris 8の追加機能として無償で入手が可能。
Solaris 8アップデート6も発表される。最新のJ2SE（Java2，Standard Edition） 1.3.1を含み、UltraSPARC III向けにチューニングされており、前バージョンと比較すると最高で3倍のパフォーマンスを実現するという。最新のJ2SEは、2倍のメモリをサポートし、より効率化したアプリケーションとメモリ・クリーンアップ機能を持つ。同ソフトウェアはDisk Soft-Partitions向けのストレージ管理機能も有する。ストレージを8〜8192個のバーチャル・ボリュームに分割して管理が可能。最新版Solarisは、CPUを最大8個搭載したサーバで動作し、無償でダウンロード可能。
BEAは、「BEA WebLogic Portal 4.0」と「BEA WebLogic Integration 2.1」を発表する。BEA WebLogic Integration 2.1はアプリケーション・サーバ、ビジネス・プロセス管理、BtoB統合機能を持つ製品。その他にも、EDI機能、メッセージのプロセッシングやハンドリング、VAN接続などの機能がある。同ソフトウェアは米国時間10月23日より同社サイトからダウンロードが可能で、価格は未定。ポータル製品のWebLogic Portal 4.0の価格は、1CPUあたり5万7000ドルで、米国時間10月26日にも入手可能となる予定だ。
この新ポータル製品はピープル・ソフトやVignetteなど65ベンダの製品をサポートする。これらの製品とは、“ポートレット”、またはソフトウェア・モジュールを構築することにより接続できる。BEAは今年11月に、ソフトウェアモジュール群「Portlet Gallery」を発表することになっており、今後6カ月以内に1000以上のポートレットが提供される予定だ。
このポータルソフトウェアにはレイアウト・ツールも含まれる。開発者はこのツールを利用して変更を事前にテストできるほか、ルール・ベース／役割ベースの権利の付与も可能だ。例えば、金融業の顧客が企業内でアクセスできる情報をその人の役割に応じて定義したり、口座残高に応じて定義したりが可能となる。同製品はパーソナライズ機能も持つ。
この3社以外の動きとしては、Sonic SoftwareがJMSメッセージング・ソフトウェア「SonicXQ」を発表する。同製品は企業やパートナー内の分散した環境でメッセージングを行うブローカ。安全性が特徴で、XMLを利用したメッセージは1度しか受信できないようになっている。価格や出荷は未定。
[英文記事]
Sun, BEA,
Microsoft Plan New Web Services
[関連リンク]
サン・マイクロシステムズ
米BEAシステムズの発表資料（英語）
Sonic
Software
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