ついにBEAに並んだIBM、Webサービスをさらに強化
2002/3/27
米IBMは米国時間3月25日、J2EEアプリケーションサーバのWebSphereや開発ツールの新バージョンを発表した。同社は米サンフランシスコにて開催中のJavaOneにてこれらの製品を発表し、Webサービスでのリードを図る。
IBMが発表したのは、アプリケーションサーバ「WebSphere Application Server, Enterprise Edition v4.1」、開発ツール「WebSphere Studio Application Developer, v4.1」およびUDDIサーバ「WebSphere UDDI registry」。特に、オープンソースの開発プラットフォーム「Eclipse」をベースとしたWebSphere StudioとWebSphereを組み合わせて使うことにより、既存のWebサービス・アプリケーション、J2EEアプリケーションなどをビジネスロジックに沿って組み合わせ、新しいアプリケーションの構築が可能となる。
特に強化されたのは、使いやすさ。ドラッグ&ドロップでの操作が可能となったほか、アプリケーションの“パレット”を作り、再利用可能なWebサービスを公表できるという。また、JCA(J2EE Connector Architecture)をサポート。非Javaアプリケーションと自由にリンクできる。
WebSphere UDDI registryは、WebSphereと統合が可能。アプリケーションの検索や統合が行える。このUDDI resistryは、将来的にWebSphereに統合される予定だ。
現在、アプリケーションサーバ市場のパイをめぐり同社はBEAシステムズと争っているが、調査会社の米Giga Informationが先週発表したリリースによると、IBMは、わずかな差でトップを走っていたBEAと並び、34%ずつのシェアを獲得している。同社アナリストのMike Gilpin氏は、保守的な層の支持を得たことなどがIBMの追い上げの原因と分析している。
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米IBMの発表資料
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