大規模システムを監視、BMCが運用管理ソリューション発表
2002/10/9
BMCソフトウェアは、運用管理ソリューションの「PATROL7」を11月に出荷すると発表した。これまでのアーキテクチャを一新し、システムを安定稼働させながら、柔軟に機能を拡張できるようにした。大規模で複雑なシステムを抱える通信事業者やサービスプロバイダをターゲットにする。
PATROL7で管理できるのは、サーバシステムとサービス、パフォーマンス。サーバシステムは、サーバ、クライアント、データベースなどを管理可能で、常時監視から自動回復処理、運用実績の分析などを行う。サービスでは、各サーバが提供するサービスのレスポンス管理を行い、提供レベルを維持、改善するように調整する。パフォーマンス管理ではボトルネックを分析して、システム負荷の将来予測を行う。システムに対して監視、測定、分析、改善といったサイクルで機能を提供することで、システムの安定運用を図る。システムを止めてメンテナンスをすることができない通信事業者向けなどに最適のソリューションだという。
PATROL7では、監視対象のサーバにエージェントをインストール、コンソールサーバを介して監視、分析を行う。システム管理者はこれまでのPATROLと同様に、専用ソフトを使ってシステムを監視できるが、PATROL7では新たにWebブラウザを使って監視できる機能を追加。専用ソフトの操作を覚えることなく、素早く利用を開始できるようにした。
PATROL7のWebインターフェイス。Webブラウザでコントロールできるようにして、管理者の操作性を向上させた(画面をクリックすると、拡大して表示されます) |
新版では各コンポーネント間の接続に共通のインターフェイス「COS」(Common Object System)を採用。新たなコンポーネントをPATROL7に追加する際でも、プラグインをインストールする感覚で迅速に追加、変更することができるという。
監視できるシステムはSolaris、HP-UX、Red Hat LunuxなどのUNIXやLinuxのOSから、Windows NT/2000などのWindows系OS、OracleやSQL Serverなどのデータベース、Lotus Dominoなど幅広い。IISやApacheなどのWebサーバやストレージのシステムも監視できる。価格は最小構成の場合で100万円から。BMCソフトウェアによると、PATROLはこれまで国内で400社程度が導入。新版のPATROL7では、さらに400社の獲得を目指すという。
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