日本発オープンソース開発プロジェクトが世界へ
2002/10/30
日本発Webサービスミドルウェアのオープンソース開発プロジェクト「OpenSOAPプロジェクト」の活動と成果が、10月14日にカンヌ(フランス)で開催されたThe
Open Groupカンファレンス「Boundaryless Information Flow:The Role of Open Source(境界なき情報流通:オープンソースの役割)」で発表された。同カンファレンスで日本発のオープンソース製品が発表されるのは極めて異例。
The Open Groupの社長兼最高経営責任者 アレン・ブラウン(Allen Brown)氏は、「オープンソースは現在の産業を変革する最も重要な活動の1つである。日本から発信されたOpenSOAPは、分散Webサービスの領域においてほかに類を見ない貢献を示し、欧米各国の出席者に大きな衝撃を与えた」とコメントした。
OpenSOAPプロジェクトは、2001年度NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の研究開発事業によって開発されたWebサービス開発用オープンソースミドルウェア「OpenSOAP」を推進するプロジェクト。2001年10月にOpenSOAPに関して、ソフトバンク・コマースと北海道大学との共同研究が行われ、2002年3月には、プロジェクトの成果物としてVersion1.0をリリース、2002年9月には、DOPG(分散オブジェクト推進協議会)主催のSOAP製品相互接続実験に成功している。
現在、同プロジェクトの中心は、北海道大学大学院教授の嘉数侑昇氏らが2002年4月に設立した大学発ベンチャー企業テクノフェイスである。同社は、OpenSOAPプロジェクトをはじめとするオープンソースの研究開発、保守、ユーザーサポートなどを事業基盤としており、今後は各オープンソース関連ポータルサイトへの公開、Webサービスアプリケーションの開発など、グローバルな活動を展開していく予定である。
[関連リンク]
テクノフェイス
The
Open Group
The
Open Group 国際会議Webサイト
OpenSOAPプロジェクト
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