怪しいメールはすべて抽出、
ジャストのリスクメール検出ツール
2002/11/1
ジャストシステム代表取締役社長 浮川和宣氏 |
ジャストシステムは10月31日、ConceptBaseの自動判別、自然文解析技術を活用したリスクメール検出ツール「SEQRIA Mail(セキュリア メール)」を発売した。価格は50クライアント50万円から。販売は同社の関連会社ジャストアビームが行う。
同ツールは、導入企業ごとに設定したプロファイル(抽出基準)や語句規制に基づいて、問題のある送信メールを自動的に抽出する。文章の中身を検証する機能が、既存のWebフィルタリングソフトと比較して大きな差別化要因となっている。同社代表取締役社長 浮川和宣氏は「同様の機能を持ったソフトは確かにあるが、フィルタリングの機能があまりにも貧弱すぎた。ここまで高度な技術を持ったソフトはなかった」とし、自社の言語処理技術に絶対的な自信を見せた。
SEQRIA Mailは、メール送信時に2とおりの規制を設けることで、社内から発信されるリスクメールの抽出を行う。
1つはプロファイル規制だ。送信されたメールは、単語群とその重みの集合体(プロファイル)から、文章の傾向を判断し、自動的にリスクメールが抽出、分類される。プロファイルには、「名簿」「人事異動」「履歴書」「特許」「財務」「セールス」「脅迫」「誹謗」「卑猥」の分類が標準で用意されており、ユーザーのニーズに応じたカスタマイズも可能である。
もう1つは語句規制。社内から社外へメールを送信する際に、絶対に外部へ出してはいけない語句(新製品名、開発コード名、特殊材料、化学式、目標数値など)をあらかじめ設定しておくことで、メール内にその語句が含まれる場合は抽出する。
プロファイル規制が1つ1つの語句に設定された“重み”(重要度を数値化して設定)で文章の傾向を判断するのに対し、語句規制は完全一致の抽出を行うという違いがある。
検索は、メール本文に加えて、メールに添付する一太郎文書やExcelファイル、PDFファイルなどのファイルや、ZIP、LZH形式の圧縮ファイルをサポートする。
(編集局 谷古宇浩司)
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