BMCがPATROL 7の簡易版、従来の半額で提供

2002/12/10

今年の10月21日に就任したBMCソフトウェアの代表取締役社長 藤野雅俊氏

 BMCソフトウェアの代表取締役社長 藤野雅俊氏は、同社の総合運用管理ソリューション「PATROL 7」の機能を限定した簡易版を、来年初めにも発売することを明らかにした。価格を従来製品の半額程度に抑えることで、IT投資を減少させている企業への導入を図る。

 藤野氏はPATROL 7簡易版を提供する理由について「企業には運用管理を手軽に始めたいというニーズが強い」と説明。PATROL 7にはシステムのモニタリングやパフォーマンス管理、サービスレベル管理、障害回復などさまざまな機能はあるが、簡易版ではモニタリング機能を中心に提供する予定だ。

 BMCはまた、プロフェッショナルサービスなどサービスビジネスを拡大させる方針。オーストラリアやシンガポールにあるBMCの現地法人と協力して、それぞれが蓄積したサービスビジネスのノウハウや人材を活用するという。藤野氏によると国内企業は「IT投資が厳しい中で、現状のシステムをよりよく使いたいというニーズがある」といい、サービスビジネスが伸びる余地は大きいという。特にセキュリティやストレージ、オープン系DBに力を入れて、顧客企業にソリューションを提供する。

 サービス、ソリューションビジネスの強化に伴い、BMCは企業への営業手法も変える。これまでの製品、ソリューション別の営業部隊に加えて、優良顧客には専属の担当者を配置。顧客のニーズに素早く対応して、適切なソリューションを提供できるようにする。

 藤野氏はBMCの新戦略について「今あるシステムをうまく使おうとする企業のニーズにこたえた」と説明。「競合他社も含めて本気で運用管理ができるのはBMCしかない」と述べ、新戦略への自信をのぞかせた。

(垣内郁栄)

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BMCソフトウェアの発表資料

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