Solarisアプリをhp-ux、Linuxに移行、HPが無償サービス
2002/12/19
日本ヒューレット・パッカードはサン・マイクロシステムズのSolarisで動作するアプリケーションを、hp-ux、Linux環境へ移行する際の工数分析や、移行作業のアドバイスを無償で行う「Solaris マイグレーション・アセスメント無償サービス」を、12月18日から2003年3月末まで期間限定で行うと発表した。移行の前段階までを無償にすることで、企業のプラットフォームの見直しを促進させるのが狙いだ。
HPは、Solaris上でオラクルのDBやBEAのWebLogicなど主要なソフトや、ユーザー・アプリケーションを利用している顧客を対象に、アプリケーションをhp-uxやLinuxに変更する場合の工数の目安や、最適な移行方法を無償で提案する。実際に移行が決まり、作業する場合はHPが有償で対応する。
無償で行うのは、顧客企業のビジネスアプリケーションの調査、分析、アプリケーションデータの詳細分析、移行ツールの選定、移行した場合のギャップ分析、移行ガイドの作成など。日本のエンジニアだけでなく、インドや中国にあるHPの現地法人のエンジニアも協力する。HPがこのようなプログラムを用意するのは初めて。
HPでは「HPは将来のサーバ製品のロードマップを顧客に示していて安心して使ってもらえると自負している」と述べて、Solarisに対する優位性を強調している。移行プログラムについては、マイクロソフトがUNIX環境からWindows環境へアプリケーションを移行させるツール「Windows Services for UNIX 3.0」を販売している。企業がTCO(Total Cost of Ownership)に敏感になる中、このような取り組みはプラットフォーム再考のきっかけになるだろうか。
(垣内郁栄)
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