データ統合技術「Xperanto」を使ったIBMの新製品
2003/2/21
日本IBMはデータ統合技術「Xperanto」を採用したDB2用の情報統合ミドルウェア「DB2 Information Integrator V8ファミリ」を今年第2四半期(4〜6月)に発表することを明らかにした。他社DBのデータやドキュメントを統合して、単一のDBのように操作できるのが特徴。製品パッケージ内容や価格、出荷時期などは正式発表時に明らかにする。
日本IBMのソフトウエア事業部 理事 データマネジメント・ソリューション事業部長 安田誠氏 |
XperantoはIBMが25年前から研究している技術で、DB2のデータはもちろん、他社のRDMBSやアプリケーション、XML、Excelのファイルなど、どのようなデータ、ドキュメントでも1つのDBに統合でき、単一のインターフェイスで操作することができる。物理的なデータの移動やプラットフォームの変更は不要で、仮想的に統合する。
さまざまな種類の構造化されていないデータを統合するには標準APIが必要。DB2 Information Integratorは、SQL、XQuery、WebサービスのAPIに対応。データに対して変換、複製、キャッシュ、検索、フェデレーション(連合)を可能にする。フェデレーションではさまざまなデータ、ドキュメントの読み込みと書き込みができる。
日本IBMのソフトウエア事業部 理事 データマネジメント・ソリューション事業部長 安田誠氏はDB2 Information Integratorについて、「既存のデータやその格納方式はそのままで、単一ビューの仮想統合DBとして、アプリケーションから利用できる」と説明。「プログラミングの軽減や既存資産の活用、管理の統合を実現できるミドルウェアだ」と述べた。
(垣内郁栄)
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