PowerCockpit 2.0で管理者に眠れる夜を
2003/2/27
「管理者は寝ることも大事」だと訴えたマウンテンビュー・データ代表取締役 クリフ・ミラー氏 |
マウンテンビュー・データは2月26日、サーバ管理ソリューション「PowerCockpit 2.0」を米国Turbolinux(当時)から買収し、3月20日より出荷を開始すると発表した。今後の開発は、米国TurbolinuxでPowerCockpitの開発を担当していた吉井一友氏(現マウンテンビュー・データ CTO)を中心とするスタッフが行う。
同製品は、多数のサーバの環境構築と運用を効率化するソフトウェア。ディプロイメント機能により、OS、ミドルウェア、アプリケーションをまとめて「スマートイメージ」として取り込み、ライブラリ化可能だ。このスマートイメージを複数のサーバに対して同時に転送することで、多くのサーバを短時間で稼働状態にできる。この際、指定したルールに従って異なるホスト名やIPアドレスをOSに設定できるため、導入作業を自動化できる。
PowerCockpit 2.0のパッケージ |
展開したサーバの役割を動的に変更できるのが、ダイナミックプロビジョニング機能である。Perlスクリプトによるトリガを利用して、条件によってサーバ環境を変更する。例えば、100台のサーバのうち70台をWebサーバ、30台をデータベースサーバに割り当てているが、深夜はWebへのアクセスが減少するという環境であれば、時間などをトリガにしてWebサーバとデータベースサーバの構成比率を変更すればよい。つまり、Webサーバにしていたサーバの一部をデータベースサーバ用の環境に切り替えるのだ。
PowerCockpit自体の動作環境はLinuxだが、スマートイメージ化して展開できるOSはLinuxおよびWindowsに対応。価格はオープンプライスだが、1ノード当たり数万円程度になるという。ISPやデータセンターをはじめ、多数のマシンを運用する環境が主要ターゲットとなる。
同製品の機能はモジュール(プラグイン)で実現されている。SDKを利用してモジュールを作成できるため、PowerCockpitの機能を拡張することも可能だ。マウンテンビュー・データではほかのISVからPowerCockpit用のモジュールが提供されることを期待しており、ISV向けのパートナープログラムを開始する。同プログラムでは、SDKの無償提供やトレーニング/セミナーを予定しているという。
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マウンテンビュー・データの発表資料
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