“なぞ”の答えはテラビット級ルータ、プロケットが発表

2003/4/26

プロケット・ネットワークス・ジャパンが発表した「PRO/8812」

 具体的な製品を発表せず、“なぞのIPネットワークベンダ”と指摘されていたプロケット・ネットワークス・ジャパンが、ついに同社初の製品、高可用性ルータ「PRO/8000シリーズ」を販売開始すると発表した。独自開発のネットワーク用チップやソフトを使うことで、転送速度を最大960Gbpsまで高めた。プロケットでは「テラビット級の高性能」と強調している。

 米プロケットは1999年に設立。設立したのは米シスコシステムズや米ジュニパーネットワークスでルータ開発を行ったトニー・リー(Tony Li)氏など。国内では2001年10月に事務所を設立し、2002年11月に米プロケットとネットワンシステムズ、東京エレクトロン、NTTPCコミュニケーションズの4社が合弁で日本法人を設立した。プロケットは2002年12月以降、PRO/8000シリーズのベータテストを行ってきたが、具体的な出荷製品の内容などは一切、公表してこなかった。

 プロケットが今回発表したのは、PRO/8000シリーズのハイエンドモデル「PRO/8812」とエントリモデルの「PRO/8801」。1チップで最大40Gbpsの転送性能を持つプログラム可能なVLSI(Very Large Scale Ic)チップ「PRO/Silicon」を採用。また、自律型のネットワークソフト「PRO/1 Modular Service Environment」を搭載している。PRO/1 Modular Service Environmentはソフトの機能がモジュラー化されていて、ネットワークの自己監視や自己構成、自己修復、自己防御が可能。モジュラー化されたソフトはそれぞれ、アップグレードでき、ソフト管理コストの削減につながる。エントリモデルのPRO/8801はすでに出荷を開始していて、価格は6400万円から。ハイエンドのPRO/8812は9700万円からで、6月出荷となっている。両製品の中間の性能を持つ「PRO/8804」も開発してる。通信キャリアやデータセンタ、ISPなどをターゲットにする。PRO/8000シリーズは、世界20社で試験導入が始まっているという。

 米プロケットのディレクター プロダクトマーケティングのブルース・バン・ナイス(Bruce Van Nice)氏は、競合製品のシスコの「GSR 12416」と比較して、「PRO/8812は80%の低価格、67%の低消費電力を実現している」とトータルコストの低さをアピールした。

(垣内郁栄)

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プロケット・ネットワークス・ジャパンの発表資料

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