XMLで電子帳票システムがこう変わる
2003/6/17
日本オラクルは、東芝ITソリューション(以下、東芝IT)と共同でXMLデータを使い効率的に電子帳票データを作成、管理できるシステムを開発したと発表した。
両社が開発したシステムは、東芝ITのXML統合開発環境「xmlspy 5」と、XMLエディタ「authentic 5」、「Oracle 9i」のネイティブXMLデータベース機能「Oracle XML DB」が連携。電子帳票データを簡単、効率的にXMLデータ化し、そのままOracle 9iに格納できる。XML専用のデータベースに比べて、Oracle 9iでXMLデータを扱うことで、セキュリティやパフォーマンスが向上するという。
電子帳票データは従来、テキストデータで作成されることが多く、データをRDBMS(Relational DataBase Management System)に格納する場合は、テキストデータに属性を持たせるなどの作業が必要だった。XMLデータ化し、Oracle 9iにデータを直接格納することで、電子帳票データの入力や管理に要する手間、時間を削減することができる。
Oracle 9iのネイティブXMLデータベース機能、Oracle XML DBは、XMLスキーマをOracle 9iに取り込む機能や、XML文書をデータベースで階層的に管理する機能、FTP、HTTP、WebDAVなどのプロトコルに対応したXMLリポジトリの機能などをOracle 9iに提供する。Oracle XML DBを利用することで、XMLデータをOracle 9iで一括管理が可能になる。オラクルでは、「Oracle 9iのRDBMS技術と、XML技術の利点を同時に活用できる」とメリットを説明している。
両社が開発した電子帳票システムは、電子政府や民間企業のデータ入力システム、電子申請システム、電子投票システム、営業情報管理システムなどで利用できるという。また、新聞社などで使われているNewsMLや、金融業界のXBRL(Extensible Business Reporting Language)など業界標準のXMLとも連携させることも可能だという。
オラクルと東芝ITは7月以降、共同で電子帳票システムに関するセミナーを開催する予定となっている。
(垣内郁栄)
[関連リンク]
日本オラクルの発表資料
東芝ITソリューション
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