ミッドレンジストレージ好調で、Dell|EMCが提携延長
2003/6/18
デルコンピュータの営業技術支援本部長 長谷川恵氏 |
デルコンピュータとEMCジャパンは、EMCのストレージ製品をデルが販売する戦略提携を、当初の予定より2年延長し、2008年12月まで継続させると発表した。デルコンピュータの営業技術支援本部長 長谷川恵氏は、「顧客に突然両社の提携が解消され、サポートが受けられないのではないかという不安があった。提携の延長は顧客に対するコミットメントだ」と述べ、提携延長のメリットを強調した。
デルとEMCは、「Dell|EMC」ブランドでミッドレンジのストレージ「CXシリーズ」を販売。2001年10月の提携以来、世界で4100社の企業に納入したという。国内ではツタヤ オンライン、オリンパス、新生銀行などが導入した。CXシリーズは「CX200」「CX400」「CX600」の各製品があり、2003年4月からデルがマレーシア工場で製造している。
EMCはデルとの提携延長に対応するため、国内のパートナー戦略を刷新した。CXシリーズなどミッドレンジクラスのストレージを販売するパートナーを新たに選定中で、今月末までに3社がパートナーとなる予定。EMCは「Symmetrix」などハイエンドストレージでは直接販売がメインだが、ミッドレンジ、エントリレベルではパートナー販売を重視する。EMCはパートナー支援も強化。パートナーに対して、技術者育成マーケティングや共同ソリューション開発、営業支援、プリセールスを担当するSEの教育などを実施する。EMCの執行役員 パートナー&アライアンス マネージング・ディレクター 湯佐嘉人氏は「世界的にミッドレンジストレージが伸びている。各フェイズでパートナーのビジネスをサポートしたい」と述べた。
米EMCのシニア・バイス・プレジデント ミッドレンジ・システム本部長 ジョエル・シュワルツ氏 |
デルとEMCは、共同でストレージのデモンストレーションを行う「Dell|EMC ブリーフィングセンター」(DBC)を、EMCの「ジャパン・ソリューションズ・センター」(東京・西新宿)内に開設。デルのサーバとDell|EMCとのストレージを組み合わせ、Oracle9i RACなどソリューションのデモができる。両社は共同セミナーなども開催する。
米EMCのシニア・バイス・プレジデント ミッドレンジ・システム本部長 ジョエル・シュワルツ(Joel Schwartz)氏は、「CXシリーズは2003年第1四半期(1月-3月)に80%の年平均成長率を達成した」と説明。製品ラインをハイエンド、ミッドレンジ、エントリレベルに区分したプラットフォーム戦略が成果を上げていることを強調した。
(垣内郁栄)
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デルコンピュータの発表資料
EMCジャパン
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