MySQL、PostgreSQLを追撃
2003/9/9
MySQLのデビッド・アックスマーク氏 |
ゼンド・オープンソースシステムズは9月4日、MySQL社と日本における代理店契約を締結したと発表した。同社によると、MySQLは1日2万件のダウンロードが行われ、全世界で推定400万ユーザーが利用しているという。同社代表取締役社長の角田好志氏は「世界規模でみれば、(MySQLは)PostgreSQLを上回る利用率だが、日本国内では(オープンソースのデータベースにおける利用比率は)80%以上がPostgreSQLであり、MySQLの普及率はかなり低い」と話す。しかし、「逆に市場がそれだけあると考えている」と前向きにとらえ、今回の代理店契約を決断した、と意気込みをみせる。
今回の契約により、同社はインストールとサポートを付与した商用ライセンス「MySQL Classic(トランザクション機能なし)」(5万5000円)と「MySQL Pro(トランザクション機能あり)」(8万5000円)を販売するほか、プロダクト販売として、同社が提供しているPHP開発ツール「Zend Studio 2.6 日本語版」をセットにした「Web DB開発 Proキット」(11万円)も販売する。加えて、年間サポートやコンサルティングなどの付加価値サービスも同時に提供する。
来日したMySQLのデビッド・アックスマーク(David Axmark)氏は「PHPコミュニティとの付き合いは古く、今後も良好な関係を築いていきたい。PHPの普及とともにMySQLを普及させていく」とし、日本国内でのMySQLの普及に力を入れていく考えを示した。
なお、MySQLの国内での商用ライセンスの取り扱いは、同社がソフトエイジェンシーに続き、2社目となる。
(編集局 谷古宇浩司)
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