ウイルス流行で売り上げが6倍になったPC管理ソフト
2003/10/23
LANDesk Software 代表取締役 井手龍彦氏 |
LANDesk Softwareは、企業内のクライアントPCを管理するソフトの新バージョン「LANDesk Management Suite 8」を11月中旬に出荷すると発表した。LANDeskの代表取締役 井手龍彦氏は、同社の今年第3四半期の売り上げが昨年同期と比べて40%の成長になったことを説明したうえで「特にLANDesk Management Suiteは6倍の伸びになった」と説明。今夏以降、コンピュータ・ウイルスの流行が続いたことなどから、「顧客企業からの引き合いが増えている」と好調さをアピールした。
LANDesk Management Suite 8は、クライアントPCで使っているソフトウェアライセンスを一括管理できる。購入したソフト数や使用状況、ユーザー名などをデータベースに記録し、適切な時期に無駄なコストをかけずにバージョンアップできる。最新バージョンではデータベースのパフォーマンスが向上し、検索性能が上がった。管理できるコンピュータ数も20万ノードまで増えた。
大量のクライアントPCに対してネットワーク経由でソフトをインストールする機能もある。ネットワークで利用可能な帯域を自動で確認し、確実にソフトを配布できるよう自動で帯域を調整する機能を新たに搭載。さらに配布途中でネットワークが切断されても、次回PCがログオンした際に切断された個所からインストールを再開できる機能もある。ソフトだけでなく、OSなどのセキュリティ修正プログラムをインストールすることも可能で、社内のPCを同じセキュリティ状態に保つことができる。
LANDesk Management Suite 8は、ソフトの一括インストールを実行した際に電源がオフになっていたPCがあると、そのPCが同じサブネット内にある別のPCからソフトを取得する技術「LANDesk Peer Download Technology」を採用。ネットワークやソフトを配布するサーバにかかる負荷を抑えることができる。
LANDesk Management Suite 8で管理できるOSは、Windows 95/98/Me/XPとNT Server、2000、2003。Novell Netware 5.1/6.0、IBM AIX 5.1、Sun Solaris 8、HP-UX 11.0、Red Hat Linux 7.3/8.0/9となっている。また、新たにアップルコンピュータのMacOS Xに対応した。LANDesk Management Suite 8の価格は、10ノードの管理で19万円、100ノードで150万円、1000ノードの管理で1250万円となっている。
(編集局 垣内郁栄)
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