オラクル+ソフトバンクの組み合わせは何を生む?
2003/11/1
日本オラクルは、ソフトバンクBBと提携し、オラクルが2004年1月末に出荷する「Oracle 10g」とソフトバンクBBが保有するIPネットワークを組み合わせた新サービス「ユーティリティ・コンピューティング・サービス」を今後、提供すると発表した。ADSLサービスのヤフーBBを提供するソフトバンクBBは、「ブロードバンドIPネットワークを利用したさまざまなコンテンツやアプリケーションの充実を目指し、ユーティリティ・コンピューティングのビジョンを理想にする」としている。
両社はユーティリティ・コンピューティング・サービスを推進する20人規模の「ユーティリティ・コンピューティング推進室」を10月に設立。ユーティリティ・コンピューティング・サービスでは、企業向けに社内ファイルシステムを統合し、ネットワーク経由で自由にストレージリソースを利用できるサービスや、オフィスで作成したカタログなどをネットワーク経由で印刷所に送信し、出力するオンラインパブリッシングサービス、写真・映像などをネットワーク経由でデータベースに保存するデジタルアーカイブサービスなどの提供を計画している。
オラクル、ソフトバンクは両社でコンシューマ向けのサービスも展開する計画。グリッド・コンピューティング環境を利用することで、オンデマンドでアプリケーションやコンテンツを提供できるようにする。
オラクルによると、ソフトバンクと協業するのは「このような形では、おそらく初めて」。11月20日には日本オラクル 代表取締役社長 新宅正明氏とソフトバンクBB 代表取締役社長 孫正義氏が両社共催のフォーラムで新サービスについて説明する予定だ。
(編集局 垣内郁栄)
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日本オラクル
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