NECがジュニパー製ルータをOEM販売
2003/12/5
NECとジュニパーネットワークスは提携関係を強化し、ジュニパーの通信キャリア、サービスプロバイダ向け大規模ルータをNECにOEM提供すると発表した。両社は2000年8月にNECがジュニパー製品を販売するリセラー契約を結んでいたが、OEM提供でさらに踏み込んだパートナー関係となり、ルータで大きなシェアを持つシスコシステムズを追走する。
米ジュニパーネットワークスの会長兼最高経営責任者 スコット・クレンズ氏 |
NECは、自社で開発しているネットワーク機器を今後3〜4年で27機種から10機種に絞り込んで、OEMを積極的に活用する方針を今年10月末に明らかにしていた。ジュニパーがOEM提供する大規模ルータを自社の製品ラインアップに取り込んで、キャリアやサービスプロバイダ向けのソリューションを充実させる。
米ジュニパーネットワークスの会長兼最高経営責任者 スコット・クレンズ(Scott Kriens)氏は「OEM提供についてNECと具体的な協議を始めた」としたうえで、「最初のターゲットは日本市場。世界市場にも拡張していきたい」と述べ、ワールドワイドでの提携であることを強調した。クレンズ氏によると、ジュニパーの全世界の売り上げのうち、アジア・太平洋地域が占める割り合いは30%以上。その中でも日本市場は大きな割り合いを占めるという。
(編集局 垣内郁栄)
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