クライアントPC管理を楽にする一手法、LANDesk
2003/12/11
LANDesk Software 代表取締役 井手龍彦氏 |
LANDesk Softwareは企業のクライアントPCのぜい弱性を診断し、セキュリティパッチを自動適用する新ツール「LANDesk Patch Manager 8」を1月下旬に出荷開始すると発表した。12月15日に出荷開始する同社の統合管理ソフト「LANDesk Management Suite 8」の追加モジュール。LANDeskの代表取締役 井手龍彦氏はPatch Manager 8の出荷開始で「クライアントPCのライフサイクル管理が可能になる」として、「LANDeskにとって今年最大の発表だ」と述べた。
Patch Manager 8は社内で利用しているクライアントPCの台数やOSの種類など基本的な情報をネットワーク経由で収集。その基本情報を基に、OSやアプリケーションに関する既知のセキュリティホールを持つクライアントPCを洗い出すことができる。ぜい弱性があるクライアントPCに対してはネットワーク経由でパッチを一括適用する。
ぜい弱性を診断し、パッチを適用できるのはWindows 9x、NT、2000、XP、2003などマイクロソフトの主要OS。アプリケーションはマイクロソフトのOffice 2000、XP、Internet Explorerをはじめ、Exchange 2000 Server、Internet Information Services、SQL Server 2000などサーバ製品に対応する。
企業がクライアントPCやサーバにパッチを適用する場合、既存のOSやアプリケーションとパッチがコンフリクトを起こさないかを心配するケースが多い。LANDeskは、ソフトベンダがリリースしたパッチを検証し、適用が必要かどうかをIT管理者に知らせるWebサイトを開設。Patch Manager 8はこのWebサイトの情報を取り込むことができ、IT管理者はPatch Manager 8のコンソール画面から最新のパッチ情報を確認し、ベンダのWebサイトからパッチをダウンロードできる。Webサイトにはベンダが発表したぜい弱性についての詳細情報も掲載される。
Patch Manager 8はLANDesk Management Suite 8の追加モジュールのため単体販売はない。1年間の利用料は10ノード以上の場合で、1ノード当たり2000円。100ノード以上で1ノード当たり1900円などとなっている。
(編集局 垣内郁栄)
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