MSが協賛、ウイルス体感サイトの中身は
2003/12/11
クインランド 代表取締役社長 吉村一哉氏 |
ディアイティとクインランドは、中小企業、コンシューマユーザーを対象にしたコンピュータ・ウイルス情報のWebサイト「セキュリティリスク・ショールーム」を12月15日に開設すると発表した。マイクロソフト、シマンテック、イーフロンティアが協賛。コンピュータがウイルスに感染した場合のシミュレーションアニメなどを掲載し、「ウイルスの脅威を体験、直感的に理解できる」(クインランド 代表取締役社長 吉村一哉氏)という。
新サイト「セキュリティリスク・ショールーム」(http://www.security-showroom.jp/)はFlashのアニメーションを使い、ウイルス別に感染時のシミュレーションを掲載。感染した場合のPCの挙動をアニメで説明し、「友人との信頼関係が壊れる」など被害例を示す。また、深刻度が高いウイルスが発生した場合は、セキュリティリスク・ショールームで警告し、対処方法を説明したベンダのWebサイトなどにリンクする。セキュリティに詳しくない企業ユーザーやコンシューマを意識し、セキュリティの意識レベルをチェックできるコーナーや用語集、最新のセキュリティ関連ニュースも用意する。クインランドの吉村氏は「中小企業はウイルスは他人事と感じている。ウイルスの脅威を体感してもらうことで対策が進めば」とWebサイト開設の意義を強調した。
セキュリティリスク・ショールームに協賛したマイクロソフトの取締役 経営戦略担当 東貴彦氏は、「中小企業にとっては、ウイルス感染が経営リスクになると感じてもらうのが重要」と指摘したうえで「セキュリティリスク・ショールームはマイクロソフトのセキュリティ対策と補完的な関係になる。情報共有や告知で協力したい」と述べた。マイクロソフトは自社が運営するセキュリティ情報のWebサイトにセキュリティリスク・ショールームへのリンクを掲載する。
ディアイティとクインランドは、マイクロソフト、シマンテック、イーフロンティアのほかにもソフト、ハードベンダやISPなどから協賛企業を募集する。協賛金は数百万円で、初年度に40社の協賛獲得が目標。協賛企業の製品やサービスをセキュリティリスク・ショールームで紹介したり、ユーザーからセキュリティの相談があった場合に協賛企業を紹介するなど、ユーザーとベンダのつなぎ役になることで収益を上げるという。
(編集局 垣内郁栄)
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ディアイティ
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マイクロソフト
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