樋口氏、日本HP新社長として初の新年のあいさつ

2004/1/9

日本ヒューレット・パッカード 代表取締役社長 樋口泰行氏

 「昨年も1月8日に記者会見を開催した。験を担いで2004年も1月8日に開催した」。2004年最初の記者会見で日本ヒューレット・パッカード 代表取締役社長 樋口泰行氏は、こう口火を切った。社長に就任して最初の“新年のあいさつ”である。2003年度は「全部門にわたって黒字を達成」したという良好な業績を残すことができ、新社長の新年の門出としては幸先のよいスタートといえる。験を担ぎたくなるのもうなずけるというものだ。
 
 2004年の日本HPの取り組みとして樋口氏が頻繁に口にした言葉は「柔軟性」である。同社が推進するサービス・ビジネスの総合体系「アダプティブ・エンタープライズ」の存在感をさらに強めるためにも、「標準に基づく技術を幅広くそろえられること、それらの技術を適材適所で縦横無尽に展開できること」という合併による“規模の経済性”を市場にアピールしていくことが求められる。鈍重な巨艦主義的イメージを回避するためにも、樋口氏としては「柔軟性」なる言葉のイメージを日本HPのイメージとして普及させていきたいところだろう。

 なお、1月8日に行った記者会見の内容は、IAサーバ「HP Proliant」の新シリーズである「HP Proliant100シリーズ」の発表について。同シリーズは、グリッド・コンピューティング用途やHigh Performance Technical Computing(HPTC)用途、Webサービスのインフラ用途に向けたXeonプロセッサを最大2基搭載できるラックマウント型サーバである。

(編集局 谷古宇浩司)

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