Oracle 10gの国内出荷が延期、DBは4月、APPサーバは2月に

2004/1/22

 日本オラクルは1月29日に予定していた次期データベース製品「Oracle Database 10g」の国内出荷を4月に延期することを明らかにした。米本社の出荷延期の影響を受けた。日本オラクルは「Oracle Application Server 10g」の出荷も1月29日から2月下旬に延期する方針。日本オラクルはマーケティング戦略の見直しを始めた。

 日本オラクルは製品出荷の延期を近く発表する。導入を検討している企業に対しては、すでに連絡を始めた。日本オラクルは出荷延期の理由について、「米オラクルが品質向上のために、米国内での製品出荷を当初予定の2003年12月から延期した。その影響で国内出荷も延期することになった」と説明した。今回延期されたのはSolaris版、HP-UX版、Linux版、AIX版。Windows版については従来どおり、Solaris版などが出荷された1〜2カ月後に出荷される見通しだ。

 日本オラクルはOracleの既存顧客向けにベータ版のOracle 10gを早期導入し、検証作業を行うプログラムをすでに展開している。そのためOracle 10gに興味がある顧客企業はすでにベータ版を利用していて、出荷日の変更に大きな影響を受けることはないと考えられる。それより気にかかるのはOracle 10gの製品価格が正式発表されていないこと。もちろん、既存顧客であればオラクルに問い合わせることで目安を知ることはできるだろうが、新規導入や乗り換えを考える企業にとっては、価格の未発表が製品購入に対する1つの敷居になるかもしれない。日本オラクルでは「価格は製品出荷までに発表する」としている。

(編集局 垣内郁栄)

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