SGIがビジネス分野に進出、64ビットLinuxサーバを共同販売
2004/2/11
日本SGI、NTTコムウェア、日本オラクルは、エンタープライズ市場でIA-64ベースのLinuxサーバを共同で販売すると発表した。日本SGIが2004年1月に発売した低価格なIA-64のLinuxサーバ「SGI Altix 350」にOracle Databaseをインストール。NTTコムウェアがシステムインテグレーションを担当する。日本SGI 代表取締役社長 和泉法夫氏は「科学技術分野やエンジニアリングではLinuxが主流。日本SGIの豊富な実績を背景にビジネス分野に進出したい」と述べた。3社で初年度に100億円の売り上げを目標としている。
左から日本SGI 代表取締役社長 和泉法夫氏、NTTコムウェア 代表取締役社長 松尾勇二氏、日本オラクル 代表取締役社長 新宅正明氏 |
日本SGIは科学技術計算用サーバや、自動車の設計、解析などのエンジニアリング分野に強みを持つ。インテルのItanium 2を搭載したIA-64ベースのLinuxサーバ「Altix」シリーズは、発売1年で国内1000CPUを超える導入があったという。最新の「Altix 350」はモジュラー形式のアーキテクチャを採用したLinuxサーバで、スケールアウト型の利用が可能。日本SGIは、Linuxを使った一般ビジネス分野への本格参入は今回が初めてだが、「業種が違っただけ。SGIはLinuxの実績がないわけではない」(和泉氏)といい、科学技術計算分野で培ったLinuxのノウハウをビジネス分野に投入する考えを強調した。
エンタープライズ分野でのLinuxの採用が始まったばかりの現状で、IA-64のLinuxサーバが必要とされる大規模なシステムがあるのか、と疑問視する声はある。しかし、日本SGIの和泉氏は「情報系大規模システムでのパフォーマンス、拡張性の要求」があると指摘。特にデータウェアハウス(DWH)やマイニングでの利用が考えられるという。日本オラクル 代表取締役社長 新宅正明氏も「オラクルとして、Lintel(Linux+Intel)をプラットフォームに位置付けようとしている」としたうえで、「今回の協業を通じて64ビットのサーバとアプリケーションの領域を広げていきたい」と述べた。
(編集局 垣内郁栄)
[関連リンク]
日本SGIの発表資料
NTTコムウェアの発表資料
日本オラクル
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