「従来比4000倍のデータ容量(当社比)を実現した」、FileMaker 7登場

2004/4/16

米ファイルメーカー社長のドミニーク・P・グピール氏

 ファイルメーカーは4月15日、「FileMaker Pro 7」(3万9000円)と「同 Developer 7」(6万9000円)を5月中旬にリリースすると発表した。そのほかのファミリ製品である「同 Server 7」(12万9000円)や「同 Server 7 Advanced」(28万9000円)、「Mobile 7」(8900円)などは夏以降順次発売する予定。米ファイルメーカー社長のドミニーク・P・グピール(Dominique P. Goupil)氏はFileMaker Pro 7について、「これまでのバージョンのうちで最も意義深いバージョンであり、使いやすさ、カスタマイズのしやすさ、デベロッパの生産性において画期的な進歩を遂げた新製品である」と自信をみせた。

 FileMaker Pro 7は、Windows(2000とXP)およびMacOS X用にリレーショナルアーキテクチャを採用して再設計を行った。その結果、1つのファイルの中に複数のテーブルを持たせ、情報管理を簡素化することが可能になった。また、取り扱い可能なデータ容量限度を、従来の4000倍である1ファイル当たり8テラバイトにまで拡大した。

 機能面での進化で特筆すべき部分は、多種多様なファイル形式のサポートが可能になった点だろう。FileMaker Pro 7でユーザーは、PDF、(マイクロソフトの)Word、Excel、PowerPointのファイル、デジタルイメージ、ビデオ、音楽データなどあらゆる形式のファイルをオブジェクトフィールドの中にインポートしたり、保存して活用したり、あるいはエクスポートすることが可能になる。また、FileMaker Pro 7では、同じデータベースで複数のウィンドウが開けるようになり、ユーザーは、異なる見方で表示された情報を異なる視点から分析することができるようになった。そのほか、合計100を超える新機能や機能強化が施されている。

 同社のホームページには、4月15日現在で合計274のユーザー事例が公開されている。その1つ1つの事例には顧客企業の担当者の名刺が掲載されている。「FileMakerユーザーの生の声をぜひご覧いただきたい」。ファイルメーカー代表取締役社長 宮本高誠氏は胸を張る。

(編集局 谷古宇浩司)

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