その名も「HP Away」、サンがHPサーバからの移行を支援
2004/4/16
サン・マイクロシステムズは、ヒューレット・パッカードのサーバからサンのサーバに乗り換える顧客を支援する「HP Away マイグレーション・プログラム」を始めた、と4月15日に発表した。他社サーバの下取り価格も期間限定で2倍に引き上る。
HP Away マイグレーション・プログラムの対象はHP-UXを搭載したサーバ「HP 9000」と、Tru64 UNIX搭載の「HP AlphaServer」。サンは移行支援として、事前検証やアセスメント、システムの設計、コンサルティング、HP-UXからSolarisへのアプリケーション、データの移植作業、教育サービスなどのメニューを用意。顧客企業のエンジニアに対して、Solaris 9システム管理トレーニングコースを無償で受けられるようにする。
サンは、HP 9000、HP AlphaServerからサンのサーバに乗り換える顧客を対象に、HPサーバを下取りするサービスも実施する。通常のサンの下取り価格は、新たに購入するサンのサーバ価格の10%を上限としていたが、2倍の20%に引き上げる。IBMのサーバやHP、NECのストレージなどからサンの製品に乗り換える場合の下取り価格も、新規に購入するサン製品の価格の最大20%にする。サンの2世代前の最上位サーバ「Sun Enterprise 10000」からサンの最新サーバへの移行を支援するプログラムも実施する。
各マイグレーション・プログラムと下取り価格を2倍にするキャンペーンは2004年9月30日までの期間限定。サンのサーバはHPやIBM、デルなどのマイグレーション・プログラムのターゲットに散々なってきただけに、反撃ののろしを上げたといえるだろう。サンでは「メインフレームからのマイグレーション・プログラムは以前から行ってきたが、足元のUNIXビジネスも大事」としていて、他社から顧客を奪い返して業績回復を図る考えだ。
(編集局 垣内郁栄)
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サン・マイクロシステムズの発表資料
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