タレント起用で「Intel in Your Life」なるか

2004/5/25

インテルのイベントに登場したタレントの乾貴美子氏、スポーツ・ジャーナリストの中西哲生氏

 インテルがデジタル家電分野への傾斜を強めている。5月24日にはIT関連メディアだけでなく、女性誌やライフスタイル雑誌の記者らを招いて、デジタル家電の具体的な利用シーンを提案するイベントを開催した。インテルの代表取締役共同社長 グレッグ・ピアーソン(Greg Pearson)氏は、「いつでも、どこでも、どの機器からでもインターネットにアクセスできるデジタルホームが今後のライフスタイルの中心になる」と述べ、「われわれのメッセージを読者に伝えてもらいたい」と訴えた。

 会場には無線LAN対応のPCを各部屋に配置したモデルルームを設置。タレントの乾貴美子氏、スポーツ・ジャーナリストの中西哲生氏らが登場。ブロードバンド回線を利用して、PCで高品質のミュージック・ビデオや韓国ビデオのストリーミング放送などを楽しむ様子を示した。

家庭のリビングを模した部屋でPCの新しい使い方を提案

 インテルが狙っているのは家庭でのPCの復権だ。家庭ではDVDビデオレコーダーやハイビジョンテレビなどデジタル家電が普及し始めている。しかし、これらのデジタル家電は非インテルチップを搭載。今後、家庭のテレビでインターネットを利用することが一般的になれば、リビングからPCがはじき出される可能性もある。インテルとしては家庭内でのPCの新しい使い方を提案し、非インテルチップ搭載のデジタル家電に対抗したいという狙いがある。今後の成長市場といわれるデジタルホームで「Intel in Your Life」となるか、インテルのアプローチがこれから本格化しそうだ。

(編集局 垣内郁栄)

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