世界は「Convergence=変革と統合」に向かう、ノーテル
2004/6/23
Nortel Networks Asia Pacific Enterprise Converged Solutionsのレイ・テスク氏 |
ノーテルネットワークスは「Convergence」というキーワードを掲げ、製品ラインアップもこのコンセプトに適合するよう戦略の策定を行っている。「音声、ビデオ、データ、サービスから、ワイヤレスおよびセキュリティ技術まで、多彩なコンバージェンス(変革と統合)ソリューションを提供する」ことがノーテルの展開する新たな企業コンセプトであるとNortel Networks Asia Pacific Enterprise Converged Solutionsのレイ・テスク(Ray Tesk)氏は話す。そして、テスク氏は「(ノーテルが提唱する)コンバージェンスには3つのレベルがある」とする。すなわち、「プロトコル・コンバージェンス」「インフラストラクチャ・コンバージェンス」「アプリケーション・コンバージェンス」の3つだ。
「インフラストラクチャ・コンバージェンス」の核は「いかにシンプルさを追求するか」(テスク氏)にかかっている。「インフラストラクチャ・コンバージェンス」のレベルでは1つのインフラで多種多様なデバイスからアクセスが可能になることを目指す。そして、「アプリケーション・コンバージェンス」の段階において、アプリケーションはSIP(Session Initiation Protocol)で統合され、シームレスなコミュニケーションが可能になる。
ノーテルでは、このような3段階のレベルの「コンバージェンス」を実現するためのアーキテクチャ「ACE(Architecture for the Converged Enterprise)」を構築し、これに製品ラインアップを当てはめながら次世代のネットワーク環境を提供することを狙っている。
コンバージェンスを実現する具体的な製品として、今夏リリース予定の「Contivity SSL VPN モジュール 1000」がある。IPSec VPN装置ContivityのユーザーにSSL VPN機能を提供し、リモートアクセスの対象を拡大する製品である。同社の既存SSL VPN装置である「VPN Gateway 3050 v4.2」と同等の機能を継承する。最大同時接続数は1000SSLユーザーである。ファイアウォールなどでIPSecに接続不可能な場合にSSLで接続するといった用途が想定される。
(編集局 谷古宇浩司)
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