自慢のASICを搭載、アルカテルの新L3スイッチができること
2004/7/30
日本アルカテルは、通信キャリア向けにMPLSベースのレイヤ3スイッチ「7450 ESS(イーサネットサービススイッチ)」を8月に出荷すると発表した。
これまでアルカテルはキャリア向けにレイヤ2スイッチを提供してきたが、レイヤ3スイッチを追加することで、広域イーサネットやIP-VPNなどキャリアが扱うMPLSベースのサービスをより簡単で低コストに提供できるようにする。最新のQoS、拡張性のあるVPLS(Virtual Private LAN Service)をサポートし、キャリアのネットワークトラフィックを最適化する。7450 ESSを利用することでキャリアは競争力のあるメトロイーサネットサービスを提供できるという。
アルカテルのIP事業部 製品管理ディレクター スニル・カンデカー氏 |
アルカテルのIP事業部 製品管理ディレクター スニル・カンデカー(Sunil Khandekar)氏は、「MPLSベースのレイヤ3スイッチを実現するために、ASICをゼロから自社開発した」と語った。新開発のASICを使うことで、優先順位に合わせてユーザートラフィックの最大帯域と保証帯域を個別に設定したり、ネットワーク使用率を収益に対して最適化することが可能になった。サービス単位でのQoSの設定にも対応した。
カンデカー氏が7450 ESSの特徴として強調したのが、VPLS内でのオペレーション・アドミニストレーション・メンテナンス(OAM)機能。同機能は、サービスPing、サービスTraceroute、サービスミラーリングの3つの技術を搭載し、管理者がサービス提供回線上での遅延時間、接続、優先制御の状態を確認できる。
7450 ESS シリーズは1スロット構成の「ESS1」と、7スロット構成の「ESS7」の2タイプを用意。ESS1は、1.5Uの筐体に20Gb/s(全2重ノンブロッキング)のスイッチング容量を持ち、10ギガイーサネットに対応する。ワイヤレートのパケット転送が可能。
ESS7は8Uで200Gb/s(全2重ノンブロッキング)のスイッチング容量を持つ。10ギガイーサネットインターフェイスを最大10ポート搭載可能で、全ポートでワイヤレートのパケット転送をサポートする。
(編集局 富嶋典子)
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日本アルカテルの発表資料
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