ソフトウェアテストに特化した統合テスト環境、マーキュリー
2004/10/5
マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン マーケティング部 岡崎義明氏 |
マーキュリー・インタラクティブ・ジャパンは10月4日、ソフトウェア開発のテスト段階だけに焦点を絞った統合QA(品質保証)環境「Mercury Quality Center」を発表した。同製品は、データを共有するためのレポジトリやワークフロー管理を含む共通基盤「Application Delivery Foundation」と4つのソフトウェアコンポーネント、コンサルティングやトレーニングなどを含むプロフェショナルサービスで構成されている。テスト工程だけに焦点を絞った統合環境のメリットについて、同社 マーケティング部 岡崎義明氏は「アプリケーションソフトウェアの品質管理を徹底させるためには、テストエンジニアからCIOまでプロジェクトチーム全員で共有可能なQA環境が必要だから」と話す。
ソフトウェアテストの重要性は年々高まっている。同社ではアプリケーション開発のほかの段階、例えば要求管理工程や設計工程の付属的な位置付けによるテストではなく、開発プロジェクトを通じて“効率的で包括的なテスト”を遂行できるような確固とした位置付けによるテストプロセスを確立するべきだという立場をとっている。そのためには、CIOやITマネージャといったプロジェクトの統括者から、プロジェクトマネージャ、QAエンジニア、テスト担当者まで、アプリケーションの品質維持に関係する役職を横断した専任チームが必須で、そのようなチームが情報やテスト計画の進捗を共有できる環境が必要だと考えた。それが「Mercury Quality Center」だというわけである。
「Mercury Quality Center」を構成する4つのソフトウェアコンポーネントは、(1)テスト管理ツールの「Mercury TestDirector for Quality Center」と(2)業務担当者のためのテストツール「Mercury Business Process Testing」、(3)機能テストツール「Mercury QuickTest Professional」「Mercury WinRunner」、(4)CIOやITマネージャのためのダッシュボード「Mercury Application Delivery Dashboard」の4つ。
これらの製品の中で、今回新たに開発されたのが「Mercury Business Process Testing(8.0 日本語版)」だ。ソフトウェアテストの技術的なエキスパートの数が少ないという課題を解決するためのツールという位置付けで、テスト自動化の機能をITの専門家ではない業務担当者に提供するというビジネスプロセス設計検証ツールである。業務プロセスの処理ステップをビジネスコンポーネントとして定義し、処理フロー全体のテスト設計を業務プロセス設計者がGUIによる直感的な操作で行える。
(編集局 谷古宇浩司)
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