ビジネスプロセスの可視化を実現、「HP OpenView」の新局面

2004/10/7

米ヒューレット・パッカードのバイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャ トッド・デローター氏

 日本ヒューレット・パッカードは10月6日、ビジネスプロセスを可視化し、経営や業務の視点から企業情報システムの運用・管理を可能にするソフトウェア製品4種類を発表した。これらのソフトウェアは同社のIT運用・管理ソフトウェア「HP OpenView」のラインアップに組み込まれる。

 これまで情報システムの運用・管理といえば、社内ネットワークを流れる情報の負荷監視や最適化であり、その対象は主に情報システムのインフラストラクチャ部分に集中していた。しかし、社内情報システム部門は徐々に企業のビジネス競争力を高める中核部門へと変貌しつつあり、“管理者”という守りの立場から“サービス提供者”という攻めの立場へと役割の変換を迫られつつある。同社ではこのような市場特性の変貌(変貌)を予測し、「HP OpenView」に関連するソフトウェア企業を積極的に買収、ラインアップを強化することで、情報システムの運用・管理ソフトウェアに新たな意味と付加価値を追加しようとしている。

 その1つがビジネスプロセスの可視化と、経営・業務の視点から情報システムの管理・運用を行うという視点である。今回発表したソフトウェアのうち「HP OpenView Business Process Insight(BPI)」は、各ビジネスプロセスのインスタンス(例えば受注処理など)を把握し、プロセス中のステップごとの処理時間を計測することができる。ビジネスプロセスから取得するすべての測定値は「HP OpenView」で自動的に監視することが可能で、ビジネスプロセスのパフォーマンスに問題が発生した際は「HP OpenView」のコンソールに警告を発行することができる。そして、ビジネスプロセスの各インスタンスはOracleやBEA WebLogic、SAPなどといったインフラストラクチャ領域のソフトウェアと連携し、リソースの再配分やパフォーマンスを最大化するための措置を自動的に行うことが可能となる。

 米ヒューレット・パッカードのバイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャ トッド・デローター(Todd Delaughter)氏によると、ビジネスプロセスを可視化し、ビジネスの視点から情報システムの運用・管理を実現したのは(同社にとっては)今回発表した製品が初めて、ということになる。

 そのほか、BEA WebLogic Integrationに実装されたビジネスプロセスを可視化するためのツール「HP OpenView Smart Plug-ins for BEA WebLogic Integration(SPI for BEA WLI)」もリリースする。標準化された管理技術「WSDM」に対応した製品で、同Smart Plug-insは「SAP NetWeaver」や「WebMethod」にも対応する予定である。

 加えて、ビジネスプロセスと情報システムの資源(CPU、メモリなど)の動的な再配分をWebサービスの標準化技術を利用して実現する統合管理プラットフォーム「HP OpneView Management Integration Platform(MIP)」や、情報システムの資源(PCやサーバのインベントリ管理、ソフトウェアのバージョン情報の収集、ソフトウェアの種類の把握などを含む)の変更・構成管理や最適化を自動的に行う「HP OpenView Radia」もリリースする予定。

(編集局 谷古宇浩司)

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