OSのバージョンアップ効果は6割、ガートナー調査

2005/1/18

 民間調査会社ガートナー ジャパンは1月17日、「企業内パソコン利用者の約6割が、WindowsなどのOSのバージョンアップで業務効率が向上したと感じている」との調査結果を発表した。一方、「バージョンアップしても効果がなかった」という回答は15.8%に止まっている。調査は都市部に住むビジネスマンに対してWeb経由で実施され、有効回答数は698件だった。

 調査によると、「OSのバージョンアップは業務効率向上に効果があったか」との設問に、60.2%が「効果があった」と回答。「効果がなかった」の15.8%、「意識していない」の18.5%、「分からない」の5.5%を大きく上回った。中でも、「企画/クリエイティブ/調査」といった非定型業務従事者は、65.2%が効果を認めている。他方で、事務職など定型業務従事者は42.1%と低かった。このことから、ガートナー ジャパンでは「非定型業務従事者の方が、バージョンアップの効果が高い」と分析している。

 「効果があった」と回答したユーザーの理由で最も多かったのは、「操作がしやすくなった」で46.3%だった。次いで「セキュリティが強化された」の42.6%が続いたほか、「安定感が増した」「フリーズが少なくなった」などの回答も見られたという。しかし、「どこが改善されたか分からない」の18.0%や、「操作に慣れるまで時間が掛かった」の13.6%、「動作に不具合が生じたアプリケーションがあった」の13.2%など、批判的な意見も多くあった。

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ガートナー ジャパンの発表資料(PDF)

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