国内IAサーバ市場は2ケタ成長を維持、ガートナー
2004/10/28
民間調査会社のガートナー ジャパンが10月27日に発表した市場動向調査によると、2004年第3四半期(7-9月)の国内IAサーバの出荷台数は前年同期比16.2%増となった。国内IAサーバ市場は2003年第2四半期以降、6四半期連続で2ケタ成長が続き、好調を維持している。一方、ガートナーのエンタープライズ・インフラストラクチャ担当主席アナリスト 亦賀忠明氏はシェア1位と5位のベンダの差が縮まっているとして「IAサーバ市場競争がさらに激化している」と指摘している。
2004年第3四半期のIAサーバの出荷台数は11万9660台で前年同期比16.2%の伸びだった。ベンダ別のシェアではNECが2004年第2四半期に続いて1位を獲得した。ただ占有率は24.2%から21.3%と3ポイントほど落とした。2位は17.7%のデル。デルも占有率を21.4%から17.7%に低下させた。3位は日本ヒューレット・パッカード(17.1%)、4位が富士通(16.5%)、5位が日本IBM(14.2%)だった。2004年第2四半期はIBMが4位で富士通が5位だったが、第3四半期は富士通がIBMを上回った。
2004年第3四半期の国内IAサーバ市場シェア |
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上位5社はすべて、前年同期と比較して2ケタ成長を記録。特にIBMは46.7%、HPも31.8%の成長となった。亦賀氏はIBMの高成長について「需要を確実に供給できる体制を確立したことが大きな成長につながった。中堅企業を中心にローエンドが好調であり、ラック・モデルの価格改定も効果がみられた」と説明。HPについては「xSPを中心にサービス、通信関連などにまとまった案件がいくつかみられたこと、ラックマウント、『ML110』を中心とするエントリモデルが好調であった」とした。
亦賀氏は国内IAサーバ市場について「景気に安定感が見られる中、国内IAサーバ市場は引き続き堅調に推移した」と指摘し、「コストパフォーマンスの高いサーバに加え、ブレードサーバ、64ビットサーバ、Linux、仮想化といった新たなテクノロジに注目が集まっている」と説明した。
(編集局 垣内郁栄)
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ガートナー ジャパンの発表資料(PDF)
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