2004年はお客さまに選んでいただきました、AMD

2005/1/28

 「どちらが良いかは、お客さまに選んでいただきました」、これは日本AMDが1月27日に開催したプレスカンファレンスにおいて、同社代表取締役社長 堺 和夫氏が語った2004年の総括だ。2004年は、同社のCPU「Opteron」を指名して購入するユーザーが増えてきたという。

日本AMD 代表取締役社長 堺 和夫氏

 堺氏は2004年のAMDのハイライトを、「第1はデュアルコア戦略を発表したことにある」としている。デュアルコアのメリットを「例えばノートPCの場合、シングルコアに比べて低い周波数で動作可能だ。それに伴い消費電力が低下し、バッテリーが長持ちになる」と説明した。そのほか、東京に「AMD JEL」(ジャパン・エンジニアリング・ラボ)を新設し、モバイルコンピューティングの研究開発体制を強化したことも挙げている。特に、日本においては「世界をけん引できるモバイル技術に注力した研究開発を行い、日本発の技術を世界に広げたい」との戦略を示した。

 続いて、2005年の展望では開口一番「2005年はビックイヤーになる」と明言。まず、AMD64に関しては、2005年前半にリリースされる64ビット版Windows XPも登場することから、「64ビットCPUのメリットをしっかり理解してもらえるように啓もうしていく」という。また、販売戦略ではNECや富士通などのパートナー企業との関係強化に加え、自動車メーカーや金融業などのエンドユーザーに堺氏自らが赴き、メリットを説明していくと語っている。

日本AMD 取締役 吉沢 俊介氏

 1月19日に発表された米AMDの2004年決算については、日本AMD取締役 吉沢 俊介氏が説明。2004年第4四半期の売り上げは12億6000万ドル、純損失3000万ドルだったが、「4900万ドルの借入金の繰り上げ返済を特損として計上したため」(吉沢氏)の赤字だったと語っている。2004年通期では売り上げ50億ドル、純利益9100万ドルを達成し、売り上げが前年比約42%増したほか、黒字転換したことを強調した。2004年第4四半期の研究開発費は2億5300万ドルで同期比9%増、設備投資は4億7000万ドルで同15%増となり、両者ともに増加傾向にあり、2005年には「研究開発費は上昇し、設備投資も15億ドルを予定している」(吉沢氏)ことを明らかにした。

 プロセッサに関しては、1月に発表した「AMD Turion 64 モバイル・テクノロジ」を中心に、他社と比較して有利である「低電力」をキーワードにさらに開発を進め、低電力CPUのラインアップ強化に加え、組み込み向けCPU「Geode」シリーズも強化していく方針。吉沢氏は「日本市場では、モバイルや情報家電に特に力を入れていく」と語ったほか、堺氏は「当社のウリである“低電力”はモバイルではもちろんのこと、電力供給量が限られているサーバ製品にも有効だ。このように、ウリを最大限に生かした戦略を実施していきたい」と抱負を語った。

(@IT 大津心)

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