x86サーバの64ビット化は2005年から本格化、IDC

2005/2/23

 IDC Japanは2月22日、国内のx86アーキテクチャの64ビットCPU搭載サーバ市場の予測を発表した。同社では、64ビットXeon(Xeon EM64T)やOpteronといったx86-64ビットサーバ市場の出荷金額が、2008年には2369億5800万円になると予測している。ただし、IA64サーバ(Itanium搭載)市場に対するx86-64サーバの影響は限定的になると、同社ではみている。

 2005年に出荷予定のx86-64サーバが、x86-32サーバを置き換える形でサーバの64ビット化が進行するが、x86-32サーバの出荷は2006年末まで残る、とする。というのも、インテル、AMDといったプロセッサベンダがリリースするx86プロセッサは、2005年第3四半期以降は、64ビットCPUのみの生産・出荷となるが、サーバベンダは特殊需要対策のため、x86-32サーバはを存続することが考えられるためだ。結果的に、x86サーバがすべて64ビット化されるには1年間程度の時間が必要だと同社では分析している。

 一方、OSなどサーバ利用環境の64ビット化についてはゆっくりとしたペースで進み、大多数のユーザーが64ビット環境へ移るのは2007年以降だと予測している。これは、x86-64プロセッサが32ビットOSや32ビットアプリケーションもサポートしていることに加え、64ビット化によってメリットを受けるアプリケーションが少なく、64ビットアプリケーションが移行の促進材料にならないためだという。

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IDC Japan

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