マイクロソフト初の流通業界向け組み込みWindows
2005/2/24
マイクロソフト モバイル&エンベデッドデバイス本部 本部長 千住和宏氏 |
マイクロソフトは2月23日、流通業向けに特化した組み込みOS「Windows Embeded for Point of Service」(WEPOS)を春ごろにリリースすると発表した。同製品はWindows XP Embeded Service Pack2」をベースに開発し、流通業向けのPOSシステムなどに適する機能強化を施した。
スキャナ、レシートプリンタ、キャッシュドロワといった小売向け周辺機器の設置(プラグ&プレイに対応)と管理を容易にした。POS仕様の世界標準であるOPOS(Open Point of Service)もサポートしている。また、Win32ベースのアプリケーションの互換性維持、Microsoft .NET Frameworkの搭載など、「既存資産(データ)を継承したPOSシステムの導入を支援する」と同社では説明する。
マイクロソフトはこれまで、「OPOS技術協議会(会員187社)」と「.NET流通システム協議会=DNR-J(会員103社)」を通じて、流通サービス業における業務システムのオープン化に携わってきた。2004年12月には「スマーター・リテイリング・フォーラム(Smarter Retailing Forum)」を設立し、次世代流通システムモデルの普及推進に取り組んでいる。
ここでいう次世代流通システムとは、POSと店舗サーバ、本部サーバをIPネットワークで接続し、さらに本部サーバから標準フォーマット・プロトコルを採用した“情報パイプライン”に、DWHを活用した経営の意思決定、顧客データの管理、受発注システムや物流システムといったサブシステムを接続する統合型のシステムをイメージしてもらえばいい。
(@IT 谷古宇浩司)
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