テキストからイメージへ、検索エンジン市場に新手参入
2005/3/9
ゲストの真鍋かをりさん(左)とマーズフラッグ 代表取締役社長 武井信也氏(右) |
マーズフラッグは3月8日、検索結果をWebページの画像で表示する検索サービス「MARS FLAG(マーズフラッグ)」を発表した。キーワードを入力すると検索対象ページのイメージ画像がタイル状で表示される。このサービスは同社が独自に開発した「画像収集クローラー」「人工知能型 検索アルゴリズム(表示順位プログラム)」「有害サイト認証システム」の3つの技術をベースに構築した。
検索結果として表示されるのは主にトップページだが、検索キーワードと連動した階層のページも表示可能。イメージ画像は大・中・小の3段階で設定でき、さらに利用者の画面サイズに合わせ、最適なイメージ画像のサイズ及び配列を自動的に表示できる。検索対象とするインデックス数は非公開としているものの、同社 代表取締役社長 武井信也氏は「将来的には(Google、Yahoo!を抜いて)世界一の規模にまで拡大していく」とする。
検索対象ページの順位付けは、利用動向に基づいた「人気度」をベースに独自開発の人工知能を活用したアルゴリズムによって算出している。「人気度」は同社が2001年から運用しているオンラインブックマークサービスの利用動向(ユーザー数約3万5000人)に基づいている。これにより「SEOの影響を受けにくい検索結果の表示が可能」(同)だという。
さらに、有害とされるWebサイトを直接表示しないセーフティ機能や「セックス」「ヌード」「暴力」など有害と判断したWebサイトを検索結果対象から排除する機能も組み込まれている。
6月からキーワード検索連動広告などのビジネスを開始予定。キーワード連動広告については、「検索結果として(テキストだけではなく)画像を出す」(同)ことで差別化を図りたい考えだ。画像そのものは「こっち(マーズフラッグ)で用意するということで、現在複数のサービス企業と折衝中」(同)。Amazon.co.jpなどのECサイトと連動したアフィリエイトビジネスも検討している。そのほか、マーケティング情報の提供ビジネスなど、検索サービスを端緒に成長したGoogleやYahoo!に真っ向から挑む姿勢をみせている。
(@IT 谷古宇浩司)
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