次はシリアルアタッチドSCSI、アダプテックが対応製品出荷へ
2005/3/11
アダプテックジャパンは、同社初のシリアルアタッチドSCSI(SAS)対応のホストバスアダプタ(HBA)を4月に出荷開始することを3月10日に明らかにした。SASは現在広く使われているパラレルSCSIの後継として策定された規格で、パラレルSCSIを上回るパフォーマンスが期待されている。アダプテックジャパンのプロダクトマネージャー 高野亨氏はSASを採用するストレージデバイスの動向について「2006年にはSCSIを上回る出荷量が予想される」と述べた。
アダプテックジャパンのプロダクトマネージャー 高野亨氏 |
SASの特徴は1つのコントローラでSASディスクドライブだけでなく、シリアルATA(SATA)のディスクドライブもサポートできること。SATAのディスクドライブはSCSIディスクドライブと比較して低コストなため、ストレージベンダ各社が採用を始めている。ストレージベンダ各社は、SATAとSASの両方をサポートする規格として、今後はSASのホストインターフェイスを利用すると見られている。アダプテックは2006年にはホストインターフェイスの総出荷のうち、半分以上はSAS対応になっていると予想している。
アダプテックが出荷するSAS対応のHBA「ASC-48300」は8つのSASポート(外部4、内部4)を持ち、1秒に3ギガビットの転送が可能。RAID 0、1の機能がある。WindowsとLinuxに対応する。アダプテックが開発したSAS対応のコントローラASIC「AIC-9410W」を搭載する。
アダプテックはまた、2005年上半期にSAS、SATAディスクドライブを搭載できるストレージ製品「SAS&SATA-II エンクロージャ」を出荷する考えを明らかにした。アダプテックジャパンの発表会見ではマックスストアのSASディスクドライブ「Atlas SAS drive」を搭載したSAS&SATA-II エンクロージャとASC-48300を使ったデモンストレーションも実施された。
(@IT 垣内郁栄)
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アダプテックジャパン
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