パートナー販売に転換、営業開始100年を迎えるNCR
2005/3/12
日本NCRはテラデータ・データウェアハウス用の新型サーバ「NCR 5400」を出荷開始したと3月11日に発表した。日本NCRの代表取締役社長 細井英樹氏はテラデータ事業について「直販中心からシステム・インテグレータやコンサルティングファームによるパートナービジネスに転換する」と語り、パートナー経由の売り上げを現状の15%から30%に拡大することを目指すと述べた。NCRの日本での営業開始100周年となる2006年に向けて、従来から強みを持つ流通、金融に加えて製造、通信、官公庁向けでも販売を伸ばす。
日本NCRの代表取締役社長 細井英樹氏 |
NCR 5400は1ノード当たり、Intel Xeon EM64T 3.6GHzプロセッサを2つ搭載。最大で1024ノードまで拡張できる。これまでの「NCR 5380」は512ノードが最高だった。NCR 5400はストレージ製品の「NCR エンタープライズ・ストレージ」をファイバチャネルを使って接続可能。最大で4.2ペタバイトまでストレージを拡張できる。対応OSはNCR UNIX SVR4 MP-RAS 3.03。2005年第2四半期にはWindows Server 2003 Enterprise Edition、Windows 2000 Advanced Serverにも対応させる。NCR 5400の最小構成価格は約1200万円。日本NCRでは初年度に40億円の売り上げを狙う。
細井氏はパートナー経由での販売を増やすために「パートナーのセールスやSEへのテラデータの啓蒙活動を行う」と述べた。世界や国内でのTeradataの実績をアピールし、「エンタープライズ・データウェアハウスといえばテラデータということを知ってもらう」という。
米NCRのテラデータ・ディビジョン シニア・バイスプレジデント マイク・コーラー氏 |
また、データウェアハウスの設計図、テンプレートで、業種向けに必要な項目を設定した「ロジカル・データ・モデル」をパートナーに提供し、セールスツールとして利用してもらう。パートナー向けの教育パッケージも充実させる考えで、パートナーのエンジニア100人以上をテラデータ専門技術者として育成したいという。パートナー経由で30システムの販売を目指す。
日本NCR テラデータ事業の2004年の売り上げは前年と比べて10%強の増加。米NCRのテラデータ・ディビジョン シニア・バイスプレジデント マイク・コーラー(Mike Koehler)氏はNCRの2004年度のワールドワイドの売上高が前年比12.2%増の成長だったことを説明したうえで、日本NCRのテラデータ事業についても「順調に推移している」と語った。コーラー氏は無線ICタグの利用などで流通業界が扱うデータが今後急増すると予想。企業は的確な意思決定やスピード、データ管理がいま以上に求められるとして、「NCRは勝つために必要な迅速さと機敏性を提供する」と述べた。
(@IT 垣内郁栄)
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日本NCR テラデータ事業本部
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